アクセス数の理想と現実

一日の訪問者が50人以上のブログは、むしろマイノリティであったを読んで。

無数に存在するブログの約7割が、実は一日の訪問者が49人以下なのだそうですね。
それどころか、9人以下のブログも44%と5割に迫る勢い。
これには正直驚きでした。

一日の訪問者が50人以上のブログは、むしろマイノリティであった (エッセイ的な何か)

データ自体は前のエントリで引用したこの記事なのですが、やはり一般的にはあまり知られていない情報なのかなと感じました。私自身はこのBlogの前にも別のWebサイトを運営していましたし、このBlog自体でも6hot経験していましたから別に驚くことでもありませんでした。でも、やはり今まで一度も何らかのWebサイト(Blog)を運営したことがない人は、Blogを始めれば即座にユニークユーザが数百人単位で来ると思ってしまうものなのでしょうか?

少しこの辺りが気になったので、なぜアクセス数の「理想」と「現実」に大きなギャップが生まれるのか考えてみました。最初の期待が大きいからこそ、6hotという現実に打ちひしがれてやめてしまう人が多いのかもしれませんしね。

大手Blogの呪縛

一日の訪問者が50人以上のブログは、むしろマイノリティであったではアクセス数の予測を以下のように考えていたとのことでした。

やっぱり、大手のブログって強くイメージに残るからか、一日1000人以上の訪問者があるなんて聞くと、それを基準にして
「1000人以上までいかなくても、普通のブログでも300とか400人くらいは来るもんなんだろうなあ」
って感じで捉えてたんですが、300人どころか、50人を越えるブログの方がむしろマイノリティだったという現実。

一日の訪問者が50人以上のブログは、むしろマイノリティであった (エッセイ的な何か)

私も前のエントリでも書きましたが、確かに大手Blogを基準に考えるとそんな印象を漠然と持つのではないでしょうか。ユニークユーザで1000人というのはとんでも無い数ですが、この辺りは自分でブロガーになってみないと実感というのは湧かないでしょう。見ているだけでは運営のことなんてわかりませんからね。

アクセスカウンターは過去のものか?

実は最近気がついたのですが、Blogに限って見てみるとアクセスカウンターを付けているところってそんなに多くないのです。FC2 Blogには足跡ツールがあるので、とりあえず足跡の上から順に10個のBlogを見ていったのですが、訪問者に見える形のカウンターを付けているのは60%(6つ)のBlogだけでした。Webサイト(ホームページ)全盛時代には「設置が当たり前」だったアクセスカウンターも、現在では必須パーツではないのかもしれません。

しかも、6つのBlogの内の2つは日ごとの訪問者数が表示されないタイプで、1日に何Hitあるのかわかりません。累計数だけ見ることができても、それでは日々のHit数はわかりませんからね。もちろん最初のエントリ投稿日から計算はすることができますが、そんなことをやる人はまずいないでしょう。

ただ、アクセスカウンターが無いからアクセス数に興味がないというわけではないようで、調べた中では7つのBlogがアクセス解析を設置していました。カウンターはなくてもアクセス数がわかるブログパーツを置いてあるところもあり、純粋に訪問者数を調べていないところは1つもないようです。アクセス数の調べ方として、外部から見える形から自分だけアクセス数を把握できる形に移行ししつつあるのかもしれません。

そういったことで、訪問者自体がアクセス数を意識して見ることができる機会が減っているのかもしれませんね。

他人のBlogのアクセス数に興味がある人は少ない

まあ当たり前といえば当たり前なんですが、アクセス数に一番興味があるのはブロガーである運営者です。情報を求めて検索エンジンから来た人(一見さん)が、そのBlogのアクセス数に興味を持つわけがありません。また、例え常連でも大して気にはしていないでしょう。(昔は「記念ヒット」だの「踏み逃げがどうの」ってのがよくありましたが、最近はあまり聞きませんね。)

アクセス数はサイト運営者の自己満足なので、単純に「読者」でいる間はどうでもいいんですね。このエントリのような「サイト論」「アクセス論」の需要も、基本的にはサイト運営者やブロガーしか興味がないでしょう。興味がない情報には触れませんから、ブロガーになって始めて6hotに驚くのではないでしょうか。

あるけど見えない6hot Blog

自分は他のBlogのアクセス数にも興味があるし、カウンターもよく見るが6hotのBlogなんてほとんど見ないという方もいるかもしれません。でも、実はそれ自体はあまり不思議じゃありません。

当たり前なのですが、6hotのBlogは人が来ないからこそ6hotなのです。訪問者が多く、目につくBlogは自動的に人気サイトになるのです。よく検索に引っかかってきたり、別のサイトで紹介されるBlogは6hotにはなりません。数は多いが「見つかりにくい」「発見されづらい」から6hotなのではないでしょうか?場合によっては、6hot Blogのファーストコンタクトは自分のBlogかもしれませんね。

まとめ

  • 読者の間はサイトのアクセス数はあまり気にしない
  • アクセス数を見ようと思っても見られない場合もある
  • アクセス数が少ないサイトは元々見つかりにくい
  • アクセス数を気にしたことがないので、基準や相場がわからない
  • アクセス数の基準を見積もるとしても、大手サイトを勝手に基準にする

明確なデータもありませんし、雑な推察ですが新規ブロガーがアクセス数を過大に見積もる理由はこんな感じではないでしょうか?人間は自分の都合よく物事を予測することがよくありますから、自分にとっての「理想のアクセス数」が「標準的なアクセス数」だと考えてしまうのではないかと。

しかしそう考えると、多くの人が大体この辺で満足できるアクセス数というのは存在するのでしょうか?1日6hotだけれど...という6hotサイト管理人の悲喜こもごもの話がまとめてあるサイトがあるのですが、これを見る限りは1日6Hitで満足できる人が多くないのは間違いなさそうです。皆さんの場合はどうですか?