個人的なHDD故障率を調べてみた

調子が悪いと思いつつも、だましだまし使っていたMaxtorのATA HDDが本格的に駄目になってしまいました。(ファイルの読み込みが異常に遅くなったので、多分不良セクタの問題。)調べたところS.M.A.R.T.からのエラー警告がえらいことになってたので、どう考えても取り替え時期に来たのでしょう。

ということで、先日パーツショップにいってHGSTの500GB S-ATA HDDを買ってきました。今更ですが、500GBで1万円って夢のような時代ですね。せっかくなので、HDDを取り替えるついでにWindowsもクリーンインストールして、マシンの環境もさっぱりさせました。起動がずいぶん早くなったと実感しています。

ところで壊れたMaxtorのHDDを眺めて思ったんですが、メーカーによってHDDの故障率ってどれぐらい違うんでしょうか?自分でも今まで結構な数のHDDを使ってきてますが、ものによって壊れたり、無事引退したりと違いがそれなりにあるように思えます。というわけで、自分の個人的な環境でのHDD故障率をまとめてみました。もちろん母数が少なすぎて統計的な意味はありませんが、私個人のHDD相性はどんなものか、という意味ぐらいはあるかと思いまして。

私的HDD故障率

前提条件など

まず集計期間ですが、これは今世紀、つまり2001年からです。あまり古いデータを持ち出しても何の意味もないですし、すでに吸収されて存在しない会社もかなりあります。合併・統合したメーカーは現在の存続メーカーとして集計します。ただMaxtorはSeagateに買収されたのが最近ですし、未だに多数の現役HDDが自分の環境でも動いているので別扱いということで。(HGSTは2003年に統合したので、もう5年も前の話なんですね。)

「故障」の定義は実際に使用していて、「認識しなくなった」「データの読み書きが正常におこなえない」「スキャンディスクで不良セクタが発見された」というような状態とします。つまり実際に使用できなくなったり、安心して使用できなくなった状態ですね。

故障率

  1. Western Digital - 3/3 故障率 100%
  2. Maxtor - 2/5 故障率 40%
  3. HGST - 1/3 故障率 34%
  4. Seagate - 0/6 故障率 0%

メーカー - 故障数/使用数(購入数)
※3.5・2.5インチの区別はなし・故障してないが引退したHDDも含む

とにかくSeagateの堅牢ぶりに驚き。思い返すと未だに1個も壊れてないのです。

とはいえSeagateが壊れにくいということではなくて、私とSeagateの相性が良くて当たりを引きやすいのでしょう。実はイントロダクションで書いたHDDも最初はSeagate製を買ってこようと思ったのですが、2件回って売り切れだったので、代わりにHGST製を買ってきたのです。ただHDDは壊れないからずっと使い続けられる、ということはなりません。古くなって容量が相対的に小さくなったものは、残念ながら使いどころがなくなっていきます。システムに使うには速度が遅いですし、外付けケースを買うのも値段的にばからしいですから。

逆にWDは故障率100%というありさまで、私自身はあまりいい思い出がありません。店頭に安く並んでいても買おうと思いませんし、相性が悪いんですね。この中で買って一番早く故障したHDDもWDで、約3カ月で大量に不良セクタが発生し、まったく使い物にならなくなりました。(次点はMaxtorのもので6カ月で認識しなくなった。)

HDDは壊れてしまうとデータは戻ってきませんし、精神的に受けるダメージも相当なものです。バックアップは定期的にとりたいところなんですが、これもなかなか難しい。(それでも絶対に無くすとまずいデータだけは1週間に1回バックアップしますが。)所詮ジンクスにすぎませんが、それでも何となく相性のいいメーカーのものを選びたくなるのが人情というものかもしれません。