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ECサイト・決済関係

「メルペイ残高」はどう使うのがスマートでお得か?3つのルートから考える

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メルペイロゴ

 メルペイのキャンペーンが切っ掛けで、メルカリをたまに使うようになった。第一印象としては「売買が非常に手軽で簡単」という感じで、よく比べられるヤフオクなどに比べると、手間や時間がだいぶ少なくてすむという印象を持った。よく対人トラブルが話題になるが、機能としてはほぼ限界まで自動化がされていて、本当に「スマホひとつで簡単に全国を対象にしたフリマに参加できる」といった雰囲気だ。
 もちろんメルカリの方が標準手数料が微妙に高かったり、売り手としては「送料込みが前提」などの文化もあって一概にどちらがいいという話ではない。とはいえ今更ながら個人的にも、一気に普及していったのが理解できるサービスとアプリだった。

 さて、それはともかくメルカリで商品を売ると、当然ながら売上金が手に入る。これは現金で口座に振り込んでもらうことができるのだが、実は現在は「どのタイミングで、いくらの振込申請しても手数料がかかる」ようになっている。かつては1万円以上の振込申請なら手数料はなかったようなのだが、2019年の4月から変わってしまったのだ。

 とはいえ冒頭でも名前を挙げたように、メルカリの売上金(正確には「メルペイ残高とポイント」)は「メルペイ」として使用し、店舗で商品を購入することが可能になっている。バーコードを使うQR決済に対応する店は未だに少ないが、電子マネーの「iD」としても利用できるため、iPhone7以降やおサイフケータイに対応したAndroid端末を持っているなら、使い勝手はかなりいい方なのだ。特に売上金が少額にとどまる場合は、手数料が占める割合が高くなってしまうためメルカリ内で消費するか、メルペイで使った方が無駄が少ない。
 もちろんメリットばかりではなく、詳しくは後述するがメルペイでの支払いにはメルペイなりの弱点がある。

 というわけでこの記事では、「メルカリでそのまま出品物を買う」以外のメルペイ残高(売上金)の使い道をそれぞれ考察してみたい。現状では3種類ほどあるのだが、それぞれ何ができてどんなメリット・デメリットがあるのか知っておくのは損にはならないはずだ。

メルカリの「売上金」と「メルペイ残高」は何が違うのか?

 まず最初に、現状は少々わかりづらくなっている「メルカリの売上金」「メルペイ残高」、そしてそれぞれに存在する「ポイント」について整理しておこう。両者は一見似ているのだが、機能的にかなり異なるからだ。

「売上金とポイント」状態のメルカリアカウント
「売上金とポイント」状態のメルカリアカウント。ポイントを購入して利用する仕組みだ。「【ミニレビュー】スマホ決済最後の大物? 「メルペイ」を使う。メルカリの売上金をコンビニで-Impress Watch」より引用

 まずメルカリの「売上金」だが、これは読めばわかるように「メルカリで売った出品物の(手数料や送料を差し引いた)代金」を表している。メルカリに登録した初期の状態では自然とこのタイプになり、売上金はここにプールされていく。当然だが、メルカリの出品をおこなわなければいつまでもゼロだ。
 売上金は2017年の仕様変更により、使い道は「口座への振り込み」と「ポイントへの交換」だけになり、直接何かに使うことはできなくなった。メルカリに出品されているものを買うのにさえ、一度ポイントに交換する必要がある。なぜこんな面倒なシステムになったのか調べてみると、明確には公表されていないものの、どうやら法規制(資金移動業者)と株式上場に対応するために、苦肉の策でこうなったのでないかといわれている。

 この(メルペイ残高になっていない)「売上金」であるアカウント状態の「ポイント」は、前述のように「使用するために、売上金から購入(交換)したもの」となっている。一度ポイントに変えてしまうと売上金に戻すことはできないが、前述のように何かに“消費”したい場合は交換するしかない。
 また売上金の保有可能期限は180日間しかなく、それを過ぎると自動的に手数料を引かれて振り込まれてしまうため、嫌なら有効期限が1年間となるポイントに変えておくしかない。いずれにしてもこの「売上金 + ポイント」というパターンは、期限にそこまで余裕がないのが特徴と言えるだろう。

「メルペイ残高とポイント」状態のメルカリアカウント
「メルペイ残高とポイント」状態のメルカリアカウント。古いバージョンなのでUIのレイアウトが違ったり、「あと払い」が「月イチ払い」なっていたりするが、基本は変わらない。「【ミニレビュー】スマホ決済最後の大物? 「メルペイ」を使う。メルカリの売上金をコンビニで-Impress Watch」より引用

 もう一方の「メルペイ残高」はメルペイを利用可能にし、メルペイチャージ用の口座(メルカリのヘルプでは「お支払い用銀行口座」と表現)を登録するか「アプリでかんたん本人確認」を使って本人確認をすることによって、売上金から切り替わる。売上金とメルペイ残高は同時に所有したり、交互にチャージすることはできず、あくまで「売上金かメルペイ残高か」の二択だ。メルペイ残高になった状態で出品物が売れると、売上金と同じようにメルペイ残高が直接増えるようになっている。

 メルペイ残高の特に大きな特徴は、「そのまま使える」ことと「有効期限がなくなる」ことだ。売上金は一旦ポイントに交換しないと何も買うことができなかったが、メルペイ残高ならポイントを経由するといった作業は必要なく、メルカリの出品物を買ったり、メルペイで店頭の支払いを済ますことができる。また180日間の有効期限もなくなるため、ずっとメルカリにプールしておくこともできるし、必要なタイミングで振り込みすることもできる。端的に、「売上金よりメルペイ残高の方が使い勝手がいい」と言えるだろう。

 さらにメルペイ残高になった場合の「ポイント」は、「売上金から交換するもの」ではなく「キャンペーンやクーポン使用で付与されるもの」に位置づけが変わる。メルペイ残高なら、直接使用可能で使用期限もないためポイントに交換する必要がない……というか、そもそも交換することができなくなるという仕組みだ。
 基本的にポイントの有効期限は180日で、メルペイで消費する場合は、優先的にポイントから使われる。またメルカリで出品物を購入する場合は、ポイントを使用するかどうか選択することができるため、あえて使わず、全額クレジットカードなどで支払うこともできる。

 結論としてはすでに上で書いたように、何か理由がない限りはメルペイ残高にしてしまった方がメリットが大きい。例えば「売上金で何か買おうとポイントに変えたら、その後に売り切れなどで入手できなくなり、ポイントを持てあましてしまった」なんてことがなくなるからだ。少額ならともかく、高額だとなかなかショックではないだろうか。何せ一度ポイントに変えてしまえば、売上金に戻すことはできないから、直接現金化ができなくなってしまう。
 もちろん「メルカリは使うが、メルペイを使う気は一切ない」という人もいるだろうから、無理に移行する必要はないのだが。

メルペイで“何か”を購入するための「3つのルート」

 さて前置きで結構長くなってしまったが、本題の「メルペイ残高の使い道」について整理していこう。環境によるのだが、現状メルペイ残高は(メルカリでの商品購入を除くと)“2~3つの使い方”ができる。それぞれのメリットとデメリットを簡単にまとめたい。
 なおここで触れるのはあくまで“メルペイ残高”の話で、売上金は対象に含まない。前述のようにメルペイを使用していない場合、振込かポイント交換しかできないからだ。

使い道その1 - 口座に振り込み(現金で入手)

 この記事でもすでに何度も出ているが、これは「口座に振り込んでもらい現金にする」方法だ。非常にわかりやすく、かつ現金として入手できるため、使い道は一切制限されない。ある意味、一番スタンダードな方法だろう。もちろん最大のメリットは「現金が入手できる」ことだ。

 デメリットはこれも上で触れているが、「最低限200円の振込手数料が引かれる」ことと、本人確認が終わっていない場合、振込に結構な時間がかかること。振込のスケジュールは以下の公式ページに書いてあるが、最長で10日間、最短でも1営業日が必要だ。思い立ったら即座に使えるメルペイに比べると、どうしてもタイムラグが発生してしまう形だ。
 また急ぎの場合は「お急ぎ振込」というサービスがあり、これを利用すると1~2営業日で振り込まれるが、手数料は2倍の400円となってしまう。

 とはいえ、繰り返すが「現金が直接手に入る」というのは唯一無二のメリットであり、恐らくこれしか選ばない人も多いだろう。特に「制限なくネットで何かを買いたい」という場合は、事実上この選択肢しかないと言える。

使い道その2 - メルペイ(コード決済 or iD)で使用する

 2つ目は「メルペイを使って直接商品を購入する」というもの。メルペイはメルカリのアプリをそのまま使って、メルペイ残高とポイントを「コード決済」か電子マネーの「iD」として使用できる。代金はそのまま即座にウォレットから引かれ、残高が残っている限りは店頭で使用できる。ちなみに今回のテーマとは直接関係ないが、「あと払い」も利用可能だ。

 メルペイの一番のメリットは、「口座への振込をおこなわなくても、残高を消費できる」ことだろう。前述の振込手数料がかからないため、現在の残高が少なくても気兼ねなく使えるし、「必要なときにすぐ使える」ことがメリットに感じる人も多いだろう。特にiDとして使用するシチュエーションでは対応店舗が豊富で、大手のチェーン店などではかなりの確率で使うことができる。「メルカリの売上を普段使いしたい」という人には、魅力的な選択肢だ。

 一方でデメリットしては、「iDとして使えないと使用範囲が著しく制限される」ことと「(メルカリを除き)ネットでの支払いがほぼ一切できない」あたりが目立つ。どちらもなかなかに面倒なポイントだ。
 まず前者の話だが、前述のようにメルペイはスマートフォンを使って「コード決済」か「iD」として使用する形になっている。バーコードをスキャンしてもらうコード決済ならどの端末でも使用できるが、これは店舗側が別途「メルペイへの対応」をしている必要があり、後発のメルペイは対応店舗がかなり限られる。いちおう大手ではセブンイレブンやローソン、松屋などが対応しているが、中小規模店舗や地方のマイナーなチェーン店での対応はほぼ絶望的で、iPhoneならiPhone 7以降、AndroidならFeliCa搭載のおサイフケータイ対応端末でiDとして使用しない限り、使い勝手は相当に悪い。またiDとしても“プリペイド扱い”になっているため、ガソリンスタンドでは非対応なところが結構あったりと、完全に(通常の)iDと同じというわけでもなかったりする。

 また対応端末を持っていてiDとして使えたとしても、問題になるのが後者の「ネット決済できない」点だ。iD自体はネット経由の決済にも対応しており、例えばAmazonの代金なども支払うことができるのだが、メルペイのiDはネット経由の支払いには対応していない。つまりネットで何かを買いたいときは、メルペイ残高のままでは基本的にどうしようもない、というわけだ。
 念のため触れておくといちおう、メルペイにもネット決済の仕組みは存在する。ただこの記事を書いている2019年8月上旬現在、対応しているのはSHOPLIST.comぐらいで、ごく限られた人以外は「事実上使えない」と言ってしまっていいだろう。まあ長い目で見れば対応ショップも増えるのかもしれないが、現状での存在感はほぼまったくと言っていいほどない。

使い道その3 - モバイルSuicaとして利用する

 Apple Pay(FeliCa)に対応したiPhone 7以降に限られるが、メルペイ残高はモバイルSuicaにチャージすることが可能で、間接的にSuicaとして使用することができる。Androidでは使用できないため、前述のメルペイiDよりさらに使える人は限られるが、特にJR東日本管内ではiDよりさらに使い勝手が上がるだろう。さらにSuicaには有効期限がないため、「ポイント分だけSuicaにチャージしておく」といったこともできる。
 具体的な方法は、以下のページなどに詳しい。

 モバイルSuicaに交換してしまうことにはもう一つメリットがあって、それは一部だが「ネット通販に使えるようになる」ことだ。Suicaは条件を満たせばネットショップで決済に使うことが可能で、代表例としてはAmazonやQoo10が挙げられ、さらに楽天やYhoo!ショッピングの一部の店舗、DMM.comやココカラファインなどでも利用することができる。何だかんだ言って、やはりAmazonで使えるのはかなり大きいはずだ。

 なお、モバイルSuicaへのチャージはメルペイを経由するため、特に手数料もかからない。当然のことながら、一度Suicaにチャージしてしまうとメルペイ残高に戻すことはできないが、iPhoneユーザーはメルペイ残高をiDでもSuicaでも使うことができる、というのはAndroidに比べて明確なアドバンテージと言えるのではないだろうか。

ネットで使いたいならメルペイ残高は振込かSuicaへチャージしよう。FeliCaにさえ対応していれば、実店舗での使用も苦にならない

 少々長くなってしまったので、以上の内容を表にまとめると以下のようになる。

メルペイ残高の使い道の特徴一覧表
口座振込メルペイ支払いSuicaチャージ
利用可能条件特になしQRコード - 特になし
iD支払い - おサイフケータイ対応Android端末 / iPhone 7以降
iPhone 7以降
必要時間通常 : 1~10営業日
お急ぎ振込 : 1~2営業日
即時即時
手数料通常 : 200円
お急ぎ振込 : 400円
なしなし
店舗決済◎(現金化後)QRコード - △
iD - ○
ネット決済◎(現金化後)×(SHOPLISTのみ)△(Amazonなど一部店舗)

 端的にまとめると「手数料がかかってもいいなら、振込が一番確実」「端末がFeliCaにさえ対応していれば、店舗支払いはかなりの店で可能」「ネット通販で使いたいなら、振込かSuicaチャージしかない」といった感じになるだろうか。少々複雑かもしれないが、参考になれば幸いだ。

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