ファミマでPayPay払いすればチケットが20%オフで買えるらしいので、実際に試してきた

「ファミリーマート」ロゴ

 事の発端は、先日あるチケットを手配する必要に迫られたこと。「ネットで頼んで、どこで受け取るかな」と考えていたら、去年のPayPay祭りで「チケットが安く買えた!」と書いてるブログやTwitterアカウントがあったのを思い出した。
 言うまでもなくPayPay祭りというのは、2018年の年末にPayPayがおこなった「100億円あげちゃうキャンペーン」のこと。PayPayで決済すれば最低でも20%還元、運が良ければ全額バックされることから、ネットはもちろんテレビなどでも盛んに話題なったものの、予算切れであっという間に終わったのも記憶に新しい。

 詳しくは後述するが、現在はキャンペーンのルールがかなり変わったものの、同じくPayPayで第2弾の100億円キャンペーンが開催されている。キャッシュバックの上限がかなり低下し、かつ結構複雑な条件を課すことになったせいか、去年ほどの盛り上がりはないようだが、まあ上手く使えばお得であるのは間違いない。要するにこれに乗っかれば、自分もチケットを安く入手できるのではないか考えた、というわけだ。

キャッシュバックの条件は「PayPayで支払う」こと。ファミマで発券さえできれば、恐らく条件は問わず還元される

 結論を先に書いておくと、チケットを20%オフで買うことは普通に可能だった。具体的な手順は、ファミリーマートの「Famiポート」でチケットの申込券(支払伝票)を発券し、そのままレジに出して「PayPayで支払います」と言うだけだ。申込券の後にPayPayのバーコードをスキャンしてもらえば、そのまま支払いは終わる。
 Famiポートの操作方法は、以下のリンク先ページの下部に書かれているとおり。ちなみに自分の場合は、イープラス扱いのチケットだった。

Famiポートでチケットを発券する方法
Famiポートでのチケット発券方法。「イベント|サービス|ファミリーマート」より引用

 無事に決済が終わればPayPayのアプリで以下のように表示され、即座にキャッシュバック額が確認できる。自分の場合は普通の20%還元だったが、運がいい人は全額(ただし上限1000円)が戻ってくるだろう。チケットは基本定価で買うしかなく、普段はせいぜいクレジットカード払いすればカードのポイントが付与される程度なのだから、2割戻ってくるのはなかなか大きい。
 今回のPayPayのキャンペーンも資金が尽き次第終了される予定だが、期限としては5月いっぱいまで設定されているので、恩恵にあずかれる人は結構多いのではないだろうか。

チケット決済でキャッシュバックをもらった画面
今回自分が決済したチケットでは、くじには当たらなかったが20%還元された。PayPay残高は来月に付与される予定だ

 またここでの注目点は、この還元キャンペーンはあくまでPayPay側のものであり、別にファミマ側の事情を気にする必要はないということ。つまり基本的には「ファミマで発券と決済さえできれば、(多分)何のチケットでも20%バックされる」のではないかと考えている。
 もちろん場合によっては例外があるかもしれないが、試してみる価値は十分にあるように思う。なぜならPayPay決済を断られたら、その場での購入をやめれば自動的にキャンセルされるだけだし、仮に払っても(本来払うはずのものなら)別に損をするわけではないからだ。

ファミマの「チケットをバーコード払い」は、別に裏技ではない

 ちなみにこの「チケットをPayPayで買ってキャッシュバックをもらう」という手法、一種の裏技ではないかと考える人もいるかと思う。要するに“グレーゾーン”の方法でないのか、という心配だ。
 で、これも結論を書いてしまうと、別に裏技でも何でもなく正規の方法だ。なぜならファミマの公式サイトに、以下のように書いてあるから。またYahoo!チケットでは、「PayPayでチケットを買おう!」というページすら用意されているので、PayPay側から見ても普通に認められているわけだ。

お支払いできない商品・サービス

公共料金等の各種代金お支払い
Famiポート取扱い商品・サービス (チケット除く)

 「チケットを除く」なので、当然ながら「チケットはバーコード決済で支払える」ということになる。公式サイトでわざわざ別の区分で扱われているのだから、PayPayはもちろん、同じくファミマが対応しているバーコード決済のLINE Payや楽天Pay、d払いでも払えるというわけだ。各社のキャンペーン合戦が熾烈になる中、PayPay以外でもお得にチケットが買えるタイミングが増えるかもしれない。
 ただ、各社のキャンペーンには違いがあり、例えばLINE Payのキャンペーンである「Payトク」には以下のような記載があるので、対応外になる可能性もある。この辺りは、使うサービスの注意書きを事前にちゃんと読んでおきたい。

キャンペーン対象外について

お酒・タバコ・書籍・チケット・金券などの一部商品 (中略)

ご購入商品が本キャンペーンの対象となるか否かのお問い合わせに関しましてはLINE Pay残高の還元をもって回答とさせて頂きます。

 またコンビニスタッフの知識には差があるので、場合によってはチケットのバーコード決済を断られることもあるかもしれない。これはFamiポートから出てくる申込券に、「現金かクレジットカードで支払ってください」というような注意書きがあるため。自分も最初これを見たとき、「あれ、実は払えないのか?」と思ってしまったぐらいで、実際に断られたといったTwitterの投稿なども見つかった。

 とはいえ、上述のように公式に認められている方法なので、再掲になるが公式のヘルプページをスマートフォンか何かで見せれば、普通は対応してくれるだろう。それにどうしても駄目だと言われたなら、別のファミマに行けばいいだけとも言える。

PayPayのキャンペーンには変更あり。20%の還元をフルに受けるには、PayPay残高かYahoo! Japanカードが必要

 最後に色々と条件が変わった、PayPayの100億円キャンペーンについても少し触れてこう。ご存じの人も多いと思うが、PayPayでは第1弾のキャンペーン中にクレジットカードの不正使用が発生し、大きな問題になった。そのため通常のクレジットカード決済の条件が非常に厳しくなり、3Dセキュアでの認証を済ませないと、月(30日)に5000円までしか決済できない。

クレジットカードを利用する場合の上限額を設定し、本人認証を完了したユーザーの利用上限額は、過去24時間以内なら2万円まで、過去30日間は5万円までにする。本人認証を完了していない場合、利用上限額は過去30日間で5000円まで。

 またキャッシュバックの還元率もPayPay内の支払い方法で大きく変わるようになり、満額の20%の還元を受けるにはPayPay残高を使う(第1弾キャンペーンの残高を使用 or 銀行口座からチャージ)か、クレジットカードならYahoo! Japan(YJ)カードを使うしかなくなった
 さらに決済ごとのキャッシュバック額も大幅に低下し、1回の最大値は1000円まで。つまり最大の還元を受けられるのは、5000円までの決済というわけだ。

第2弾キャンペーンのPayPay還元率の表
各決済時の還元率一覧。YJカードは19%だが、これはYJカードを使うとTポイントで1%還元されるため、合計20%になるように調整したと思われる。「第2弾100億円キャンペーン | PayPay株式会社」より引用

 というわけで十分なPayPay残高がなくYJカードも持っていない場合は、10%の還元でいい人は3Dセキュアに対応したカードを登録し、しっかり還元を受けたい人は銀行口座からチャージすることになるだろう。まあ10%でも相当に高い還元率なので、口座からのチャージに抵抗がある人は、普通のカード決済も悪くないように思う。
 とにかく上手く使えば安くチケットを入手できるので、興味がある人は早速試してみてはどうだろうか。