Androidのスマホやタブレットのバッテリーをいたわるなら「充電通知」系のアプリを使おう

スマートフォン (Moto G6 Plus)

 ノートPCやタブレット、携帯ゲーム機といったモバイル機器で気になるのが「バッテリーの劣化」だ。充放電を繰り返すうちに徐々に寿命が縮まっていく「自然劣化」ならしょうがないのだが、実際は“あること”を長時間続けたり繰り返したりすると、想像以上に早くバッテリーが劣化してしまうことがある。
 それは「過放電」と「満充電」のまま放置することで、前者は機器を使わないときに、逆に後者は頻繁に使うときにやってしまいがちだ。特にノートPCの場合はACアダプタを接続して使うことが多く、近年は100%充電させない「いたわり充電」の機能を標準で持つものも増えたが、一昔前は「バッテリーを使って動作させることはほとんどなかったのに、実際に外で使用したらバッテリーが大幅に劣化していた」ということも珍しくなかった。

1.満充電(残量100%の状態)での保存

対策:電源アダプターをつないだままにしない

電源アダプターをつなぎっぱなしにしていると、「満充電保存」と呼ばれる状態になります。劣化の原因ですので、電源アダプターをつないだまま残量100%の状態での使用・放置は控えましょう。

2.残量0%状態での放置

対策:残量が0%の状態で放置しない

満充電状態がバッテリー劣化の原因になる一方で、「過放電(残量0%の状態)」もその原因になります。バッテリー残量が0%の状態で長期間放置すると、内部の素材が劣化する場合があります。久しぶりに使おうと思ったのに充電ができない、となると困りますよね。使わないことが、反対に劣化を促進してしまう恐れがあるのです。

 バッテリーを交換できる機種がそこそこあるノートPCならまだしも、バッテリーの劣化が特に気になるのがスマートフォンやタブレットだ。これらのバッテリーは、ほとんど“はめ殺し”になっていて交換できないようになっているだけでなく、機種によるが価格もそれ相応に高い。なるべくなら、バッテリーを劣化させたくない人がほとんどのはず。
 普段使う以上は、(充電しないと使えないのだから)過放電は勝手に防げる。だが、逆に充電するときの「満充電状態」は、意外と普通に起こってしまう。目の前で充電していても何の通知もよこさない機種も多いし、仮に短くアラームや振動が起こっても、離れていたり寝ていたりすれば気がつかないからだ。これにより「長時間満充電のまま放置されたスマートフォン」というバッテリーにとっては非常によくない環境が、自然と発生してしまう。

 こういったシチュエーションを防ぐには、充電の完了時に長時間アラームや振動で通知してくれるアプリを使えばいい。このようなAndroidのアプリはいくつもあるのだが、自分の場合は名前もそのまま「充電通知」というアプリを使用している。機能もそのままで、「充電がユーザーが指定した値まで完了すれば、目覚ましのように音と振動で知らせてくれる」というもので、きっちりと日本語で動作し広告もなく非常に使いやすかった。弱点といえば、充電用のケーブルを挿しても自動で起動しないときがある、程度だろうか。

「充電通知」起動画面
「充電通知」アプリの起動画面。シンプルかつわかりやすい設定画面で、迷うところはほとんどなく、広告も表示されないのだが、現在はGoogle Playに存在しない模様

 ただ今調べたところ、このアプリはなぜか今のGoogle Playからは消えてしまったようだ。できればこのアプリを紹介したかったのだが、しょうがないので2018年12月12日時点で、ほぼ同じ機能を持つアプリを下に列挙しておいた。大まかに分けると「日本語化されているが広告があるもの」と「英語のみだが広告がないもの」という感じだ。上手く動かない場合は、機種やAndroidのバージョンの問題かもしれないので、いくつか試してみてはどうだろうか。

 それではよいバッテリーライフを。