ネットの価格で商品券も使える。ビックカメラの「ネット取り置きサービス」を利用してみた

ビックカメラアイコン

 大規模な家電量販店は、ネット通販と実店舗の両方で商売していることが珍しくない。これらは完全に別のビジネスになっていることもあれば、相互に連携しているものもあり、例えばポイントサービスなどは統一されてることが多い。今回話題に取り上げるビックカメラでは、商品の一部が実店舗で受け取れるようになっており、名前もそのまま「ネット取り置きサービス」や「ネットで注文 店舗受け取り」と呼ばれている。

 類似サービスは他社もやっており、例えばヨドバシカメラでもほぼ同一サービスを利用可能。というか順序的には、ヨドバシの方が先に始めており、ビックカメラは後追い、といった立場のようだ。

 自分は家電やデジタルガジェットはネット通案で買うことが圧倒的に多いので、ネットのビックカメラ.comは何度も使ったことがあったが、逆に店舗の方は使用したことながなかった。だが、今回いくつかの事情が重なり実際に店舗受け取りを使ってみたので、そのメリットとサイトの説明ではわかりにくいところを補足してみようと思う。

ビックカメラの取り置きサービスは、「店舗の商品をネット価格で買える」というもの

 上でも少し触れたが、ビックカメラの取り置きサービスを簡単に整理しておこう。ネット取り置きサービス(店舗受け取り)は、受け取りたい店舗に在庫があれば、ネットで注文した商品をその店舗でそのまま受け取り、会計も可能になる、というもの。商品はネット通販の倉庫から店舗に輸送されるわけではなく、店舗の在庫がそのまま使われるため、時間さえあれば注文して即日受け取ることが出来る。

 言い方を変えれば、「店舗の商品をネットの価格で買えるサービス」であり、逆に店舗にない商品では最初から利用することが出来ない。ネットでおこなうのはあくまで注文までで、残りの購入手順は実店舗でおこなう必要がある。
 具体的な利用手順は、以下のページに詳しく説明されている。

 このサービスを使うメリットとデメリットは、店舗購入とネット通販のどちらを「軸」として考えるかで異なってくる。
 「店舗で買うときに一手間かけて、取り置きサービスを使う」というシチュエーションで考えると、その利点は1つで「ネットの安い価格で買える」ことだ。自分の体験上多くの場合で、店舗価格より競争が激しいネット通販の方が割安だ。それを“ネットで確保しておく”だけで店頭価格に適用できるのだから、メリットは大きくデメリットはないに近い。

 実際は店舗で商品の確保という作業が挟まるため、レジに直接持って行くよりかは時間がかかる。ただ最短で30分程度とされていて、自宅で事前に注文しておくなりすれば、大して気にするものではないだろう。スマートフォンを使えば、実際に店舗を回りながら、目の前の商品を注文することだって楽勝だ。

 「ネットで注文した商品を店舗で受け取る」という逆のアングルで見ると、事情はそれなりに変わってくる。前述のとおりに注文できるのは「店舗にある商品のみ」なので、ネットでは売られているが、行きつけの店舗にはないという商品は購入できないからだ。また、当然ながら自宅には届けてくれないし、支払い方法は店舗で可能なものに限られるので、ペイジーでの支払いや銀行振込はできない。
 サービスの立ち位置としては、ネット通販の付属サービスとというより、店舗側をメインに据えた、その名のとおり「取り置きサービス」と考えた方がスッキリするだろう。

 とはいえ、店舗を使うなりのメリットも大きい。というのも前述のとおり支払い方法は店舗が対応するものになるため、各社の商品券(ギフトカード)が使えるからだ。ネット通販では多くのサイトで安く商品が買える反面、商品券を使えるところはかなり少なく、これはビックカメラ.comも同じだ。ポイント還元率は多少減るものの、「ネット価格で商品券が使える」というインパクトは結構大きい。

 もう1つのメリットは、当然ながら「即日送料無料で受け取れる」ことだ。まあ自ら店舗に出向くのだから当たり前だが、いくら安いものでも送料は必要ないし、商品を買って持って帰れば即座に使い始めることが出来る。何らかの理由で商品の到着を待てず、かつ近くにビックカメラの店舗があるなら、使ってみるのは悪くない。
 また間接的で起こる確率はそこまで大きくないが、もし商品に初期不良が見つかったときは、わざわざ宅配便で送り返す必要なくそのまま店舗に持って行けばいいので、多少対応が楽になるだろう。もちろん、そんなことはないのが一番なのだが。

初めて店舗を使うとき、ビックカメラ.com側の会員の扱いはどうなるのか

 記事の冒頭でも書いたとおりに、実は今回初めて店舗のビックカメラを利用した。ご存じの人も多いと思うが、店舗のビックカメラは会員を募ってポイントカードを発行しており、購入した商品のポイントはそれに貯まるようになっている。また、ネットのビックカメラ.comではアカウントを作成してから商品を購入するようになっており、ポイントはそのアカウントに貯まるようになっている。
 この2つのポイントは共通利用できるようになっていて、ポイントカードの番号をアカウントに登録する、という形でおこなうようになっている。具体的な手順も以下のページに書かれている。

 では、自分のようにビックカメラ.comの会員では(アカウントは)あるが、店舗は利用したことがなく、ポイントカードもないというタイプの場合は、どうしたらいいのだろうか?この辺りの具体的な説明があまり見当たらず、とりあえず店舗に行く前は、「店頭でポイントカードを作り、あとで共通化する」という作業が必要なのかと思っていた。

 結論を書くと、新たにポイントカードを作る必要はなかった。というのも今のビックカメラ.comの会員は、ログイン後に「お店でポイントを使う」というメニューを選び、設定を変更してから表示されるバーコードを(スマートフォンなどで)店頭で見せれば、そのままポイントを利用や加算できるからだ。つまり実質的に、店舗の会員サービスとネットの会員サービスは統合されている、と言える。

メニュー一覧の「お店でポイントを使う」
「お店でポイントを使う」とあるが、貯めるときにも利用する。まずはこれを選択して、バーコードを表示させる準備をしよう。(ビックカメラ | ポイントカードバーコード表示より引用)
「お店でポイントを使う」でバーコードを表示
店舗のレジに見せるバーコード画面の例。数分で無効になるため、会計の直前に表示させておきたい。(ビックカメラ | ポイントカードバーコード表示より引用)

 要するに手元にスマートフォンがあれば、ブラウザでビックカメラにログインしてバーコードを見せれば会員カード代わりになる、ということ。したがって会員カードを作る必要もないし、ましてやポイントの共通化も最初からしなくていい。自分のようにネット通販でしかビックカメラを使ったことがない人も安心、というわけだ。

近くに実店舗があるなら、使う価値あり。特に商品券が余っている人におすすめ

 今回自分がこの「ネットで注文 店舗で受け取りサービス」を使った理由は大きく2つあって、それは「商品が即欲しかったから」と「商品券が手元にあったから」だ。普通のネット通販では、商品が手元に来るまで大概1日以上はかかるし、商品券も使えない。
 実は買った商品は、ビックカメラ.comはネットの最安ではなかったが、それを考慮してもなお、この2つの理由が大きかった。もちろん、比較的近くにビックカメラの店舗があったから、というのもあるのだが。

 一般的なネット通販の「コンビニ受け取りサービス」などとは違い、購入可能商品は店舗在庫に左右されるので、ネット通販利用者の視点から見ると、使い勝手という点ではそこまで良くはない。繰り返すが、あくまで「店舗の付加サービス」に近いのだろう。

 だがいくつかの条件が重なれば、ネット通販の弱点と店頭販売の弱点の両方を回避できる、有効な購入方法になるような印象だ。とりあえず「手元に商品券があるけど、使いどころに困っている」という人は、使ってみて損はないと思う。