
自分は携帯電話の通信会社として、MVNO(俗にいう「格安SIM」)のIIJmio(みおふぉん)を使用しているのだが、端末の関係からSIMのサイズを交換する必要があり、その手続きをおこなうことにした。microSIMからnanoSIMというサイズ変更で、まあSIMカッターを使うという手もあるのだが、現在(2018年5月31日まで)手数料が2000円引きになるというありがたいキャンペーンをおこなっているので、それを利用することにしたのだ。
なおキャンペーンのページでは「無料」と書かれていたりもするのだが、実際は2000円に消費税が加算され、さらにSIMカードの発行手数料(これはキャンペーン時以外でもかかる)約400円が必要なので、完全に無料というわけではない。とはいえ、お得なキャンペーンであるのは何も変わらないので、IIJmioを使っていてSIMの発行が絡む手続きをおこなう予定があるなら、今のうちにやっておくといいだろう。
今回に限らず、SIM発行(変更)手数料無料のキャンペーンは定期的におこなわれてはいるが、自分がSIMを入手したいタイミングでおこなっているとは限らない。SIMはアダプターを使えば大きいサイズに変更するのは(自己責任だが)楽なので、小さいサイズにしたいなら、気がついたときにやっておくのが吉、というわけだ。
さてSIMの交換というか再発行をおこなう場合、問題になりがちなのが「切り替え時に一定期間通信(通話)不能になる」こと。手続きが完了した時点で旧SIMが使えなくなり、かつ新SIMが届くまでに時間がかかるため、そのタイムラグが「通信できない期間」となってしまう。
SIMカードサイズ変更または再発行を承った後、最短3~4日程度でお客様のご登録住所宛に新しいSIMカードをお送りします。
ただIIJmioの場合、ビックカメラにある「BIC SIMカウンター」で手続きすれば即日変更もできる。だがこちらは手数料がさらに1000円プラスされるのが、少し残念なところだろうか。もちろん多少手数料が上がっても、携帯電話が使えない時間が少しでもあると困るという人には、嬉しいサービスだろう。
というわけで今回、前述のように実際にネット経由でSIM変更をおこなったため、実際にどれぐらい「SIM(携帯電話)の使用不可能時間」が発生したのか、体験談を書いてみたい。公式サイトには最短で3~4日と書いてあるが、実際はどんなものだろうか。
本人確認書類の画像さえ送れば、手続きはあっという間。旧SIMが使えなくなるのも早い
SIMサイズの交換は会員専用ページからおこなうが、リンクはヘルプページなどからも張られている。ログインすれば注意書きがしっかり書かれたページに飛ばされるので、よく読んで変更後のSIMサイズを選ぶ。すると音声対応SIMの場合は、本人確認書類を送信するためのページに移動するので、スマートフォンなどで免許証を初めとした身分証明書を撮影し、それを送信するという手順をおこなう。

もちろん、手元にすでにデータ化したものがあればそれを使えばよく、実際に自分はすでにスキャナで読み取った画像があったので、それをアップロードした。ちなみにこれは「手続き前」におこなう作業で、画像を送信しても、手続きはまだ終わってない(逆にいえばキャンセルもできる)状態なのは気をつけよう。
ちなみにSIMの交換だけなら「以前本人確認手続きはおこなったはずなのに、なぜ再度やらなければいけないのか」という疑問がわくが、これは事実上「音声SIMの再発行」だからだ。表現としては交換となっているが、物理的に旧SIMは手元に残るし、詳しくは後述するが実は返却も強制されない。

さて本人確認書類をアップロードすれば、あとは手続きの最終確認をおこない、問題ないなら決定する。その後は向こうの作業になるので、ただ待っていればいい。自分の場合は、約1時間後に本人確認が終わったことを知らせるメールが来た。平日の午後に手続きを開始したので、即座に作業をおこなってくれたようだ、
ちなみにこの時点では、まだ問題なく旧SIMは使える状態だった。
申し込み翌日に回線が不通になり、SIMを待つ状態に。ただ、発送自体は非常にスムーズ
翌日朝に目を覚まして端末をチェックしてみると、通信回線は不通となっていた。電波の強さを示すアンテナマークは「×」が付いており、予定どおりSIMは使えなくなっていた。基本的にはここからは、新しいSIMが来るのを待つだけだ。Wifiが使用可能ならば端末でネットを使うことはできるが、もちろん電話に関係する機能は一切使用できない。
次の動きがあったのはさらに翌日、つまりSIM変更手続きをおこなった2日後だ。早朝にメールが届き、SIMの到着予定日が本日(当日)であることが知らされた。発送は宅配便が使われていたので、つまり実際に発送したのは前日ということになるだろう。一般的に通販などでは、発送したこと自体は当日に知らせる企業が多いので、少し変わったスケジュールだろうか。
ここから先は単に「宅配便がいつ届くか」というだけの話になってしまうのだが、自分の場合は午後イチ程度の時間帯で届いた。届いた新SIMを旧SIMと交換し、作業は完了。当然ながらSIMが変わっただけで契約や回線は一切変更がないので、差し替えるだけでよく、設定変更などは必要ない。
まとめると交換申し込みの日はまだ回線が使用できたので、実質的な不通期間は1日半といったところだろうか。もちろん、土日や祝日を挟めばまた話は変わってくるだろうし、宅配便の配送状況に左右されることもあるだろうから、人によっては丸2日程度。場合によっては公式サイトに書かれている通り、3~4日かかることもありそうだ。
ただ基本的には、「(本人確認を含めた)SIM変更手続きの翌日にはSIMが発送される」といった感じではないかと思う。
ちなみに使用済みの旧SIMなのだが、これはいちおうレンタル品という扱いになっているようで、返却する必要があるとのこと。自分は自宅にあった封筒に余った切手を貼って、すぐに郵送で送ってしまった、
ただIIJmioの場合は、実は返却しなくても特にペナルティはなく、返却期限も決められていない。というわけで建前としては「返せ」ということになっているが、「返しても返さなくてもどっちでもいい」といったところが実情なのだろう。
SIMカードはレンタル品という扱いのため、解約後は返却をお願いしております。
しかしながら紛失等でご返却が難しい場合、返却期限はございませんので見つかった際のご返送をお願いいたします。
返却いただけなかったことに対する請求等はありません。
というわけで、例えば「SIMカッターでSIMを壊してしまった」といった場合でも、(少なくともユーザー目線では)トラブルになることはないはずだ。SIMに問題がなく余裕があれば返送すればいいが、そうでないなら放置してしまっても大丈夫だろう。ただMVNOはSIMを又貸ししてるような形になっているため、原理原則としては返してもらう必要がある、ということのようだ。
実は、MVNOに提供されるSIMはキャリアからの貸与(レンタル)品なので、MVNOはそのSIMを利用者にまた貸ししています。MVNOとしては、キャリアから借りたSIMを勝手に処分してよいというわけにはいきませんので、利用者にもSIMの返却を求めているのです。
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