
約1年前、各種フラッシュメモリをベンチマークした記事を書いた。この中のひとつにサンディスクの「Ultra」シリーズのmicroSDXCとなる「SDSQUNC-064G-GN6MA」があって、並行輸入品だが価格も速度も満足できるものだったという結論で締めくくっている。具体的なベンチマーク結果は、以下のとおり。

それから1年後の今年、またmicroSDカードが必要になったので、同じUltraシリーズの64GBを2枚購入した。少しは安くなっているかと思っていたので、価格がほぼ同じだったのが少し残念だったのだが、それより驚いたのはベンチマークのスコアが大きく変わっていたこと。結果は以下のとおりだが、書き込み速度が前回購入したものと、まったく違っている。

![]() | SanDisk microSDXC Ultra 80MB/s 64GB UHS-I SDSQUNC-064G Class10 SD変換アダプター付属 サンディスク 海外パッケージ品 |
1年前購入したメディアは書き込み速度が70~77MB/sあるのに、2018年に購入したものは33~36MB/sとほぼ半分程度になってしまっている。逆に読み込み速度は若干向上してるが、書き込み速度の違いをカバーできるほどではないし、正直なところかなり残念な結果と言っていいだろう。
ちなみに軽く調べた限りは、このmicroSDXCがサンディスク製を騙るニセモノという感じではなかったし、そもそもサンディスクの「Ultra」シリーズは80MB/sの読み込み速度は保証しているが、書き込み速度はSD/UHSスピードクラスの「10MB/s」までしか保証してないので、不良品というわけでもないようだ。
また購入した2枚ともほぼ同じ書き込み速度で、個体による誤差はほぼなかった。違いと言えば同じUltraシリーズであるものの型番が「SDSQUNC-064G-GN6MA」から「SDSQUAR-064G-GN6MA」と微妙に変わっていることで、これが関係している可能性もあるかもしれない。さすがにこれ以上同じものを買う予定はないが、どこかの段階で速度が変わったり、あるいは個体差でもっと速いタイプも出回っているのだろうか。
「フラッシュメモリは買う時期(ロット)で速度が全然違うことがある」という知識自体はあったが、やっぱり以前買ったものと同程度の性能を期待していたので、ちょっと驚いてしまった。まあメーカーとしては、安定した書き込み速度のフラッシュメモリが欲しいなら、それを保証しているそれなりに高いモデルを買えということなのだろうが。
投稿時に型番の違いに気がつかず内容が間違っていたので、タイトル変更と加筆修正。
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