「ピピピ問題」を解決した初期型PS4、次はディスク排出不良に

初期型PlayStation 4

 以前、初期型のPS4にディスクが勝手に出てしまうトラブル、いわゆる「ピピピ問題」が発生したという記事を書いた。この問題自体は、以下のリンク先に書いたとおりにとりあえず解決したのだが、その後また別のトラブルが発生していたことに気がついてしまった。

自分が所有しているPS4は現行の薄型やProが出る前のタイプ、つまり初期型なのだが、先日ついに「ピピピ問題」とネットで言われてるトラブルが発生するようになってしまった。簡単にこれを説明すれば「電源のON / OFFに関わらず、触ってもいないPS4の本体から『ピピピ』という音が鳴り始め、ディスクが入っている場合は勝手に出てきてしまう」という、ハードウェアのトラブルのこと。

初期型PS4に「ピピピ問題」が発生 → とりあえず解決した話 : Web Memo.SE

 そのトラブルとは、「PS4本体のディスクイジェクトボタンが機能せず、本体操作でディスクが取り出せなくなる」というもの。具体的にはイジェクトボタンを押しても何も起こらず、「ピッ」という音すらしない。ディスクが勝手に出てこなくなったと思ったら、今度は取り出せなくなったわけで、正直参ってしまう。また、メニュー画面などからは普通に取り出し機能が動作するため、なかなかその不具合に気がつかなかったというおまけ付きだ。

 前の記事を読んでもらった人にはわかるかもしれないが、これも静電気によって発生した、イジェクトボタンのトラブルと考えるのが自然だろう。勝手にディスクが出てこないだけピピピ問題よりマシだとは思うが、正常に動いていないのは間違いない。本体の置き方によって静電気の影響は変わるようだが、一度ボタンに不良が発生してしまうと、やはり本体やボタン周辺に溜まった静電気を何とかしないと、問題は解決しないのだろう。

静電気を本体から外に逃がせ!

 今回も結論から先に書くと、とりあえずはこのトラブルも解決することができた。中長期的には同じ問題が起こる可能性は高そうだが、2週間程度の間には再発することなかったことを確認している。その方法も、道具さえあればあっという間に終わる。

 具体的には、「除電(静電気除去)グッズ」でボタン周辺に蓄積された静電気を逃がしてやればいいようだ。一般的な器具としては以下のようなものがあり、それをディスクイジェクトボタンに直接タッチさせれば(下のようなブラシの場合はなでるようにすれば)いい。

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 ただし、自分の場合は手元にこのようなグッズがなく、それだけに買うのもしゃくに障ったので、自宅にあった普通の道具を使った。それは一般的な金属製の差し替え型ドライバーのビット(ねじ回し)部分で、イジェクトボタンを何度か押しただけだ。柄には差し込まず直接ビットを持って、ボタン部分の静電気をドライバー側に逃がすように押しつけた。まあ実際のところは、電気が流れる鉄の棒ようなものなら、何でもいいのではないだろうか。

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 すると効果はてきめんで、何度押してもイジェクトボタンは正常に動くし、逆に勝手にディスクが出てくることもなくなった。とりあえずこの記事を書くまで2週間ほど使っているが、イジェクトボタンに関する問題は起きていない。やはり電源プラグを抜いたり、置き方を変えるだけでは、静電気は除去できないのだろう。ピピピ問題が発生したら、対策でディスクが出てこなくなったからといって安心せずに、イジェクトボタンを押して正常に動くかも確認した方がいい。
 以前書いた記事のように、本体の設置場所やその置き方によって静電気の流れ方や溜まり方に変化が生まれ、「ピピピ」という音は発生しなくなっても、イジェクトボタンが正常に動いているかはまた別問題というわけだ。

 というわけでまとめると、初期型PS4でイジェクトボタンが機能しなくなったら、除電グッズがあるならまずそれを使い、なければないなりに別の道具を用意して、本体の静電気を外部に逃がすことを第一に試した方が良さそうだ。さらにホコリや熱が溜まりにくい場所で、縦置きにすればモアベターだろう。もちろん予算に余裕があるなら、物理ボタンタイプの新型に買い替えるのが一番なのだが