
パソコン本体やスピーカーなどに最初から設置されていたり、付属してしたりするゴム足やコルクスペーサー。普段は気にすることはないだろうが、滑り止めや傷防止のために付いている、まさに「縁の下の力持ち」といった存在だ。
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ところがこのゴム足、経年劣化で勝手に剥がれたり、あるいは機器本体を移動させているうちに、勝手にずれていってしまったりすることがある。こうなると本体の安定性が低下したり、がたつきが発生したりして、どうにも収まりが悪くなる。特にユーザーが自ら貼り付けるタイプは粘着力が弱いことが多いせいか、この手の現象が起きがちで、本体の裏を見るたびにがっかりするような事態になってることもある。
こんな状態になってしまった場合、当然ゴム足の交換や貼り替えが視野に入ってくる。ゴム足やコルクスペーサー自体はホームセンターや通販などで売っているが、問題は「残った粘着剤をどうするのか?」ということ。当然本体に傷をつけず、綺麗に剥がしたいと考えるのが普通だが、これがなかなか難しい。強く擦れば表面に傷が付くし、剥離剤を使うと本体にそれ以上のダメージを与えることもあるからだ。特にプラスチックの表面の塗装が剥げたときには、本体も本人の精神的ダメージも相当に大きい。
今回自分も同じような状況になって、はっきり言ってかなり困る状態になってしまった。スピーカーの底に貼ってあったコルク製の足が剥がれてしまい、しかも周囲にはそのゴム足に付いていた粘着剤の跡がクッキリと残ってしまったのだ。しかもスピーカーはピアノのような黒い鏡面仕上げで、傷に弱く強く擦ることはとてもできない。
しょうがないので「傷が付かず」「塗装も剥げず」「綺麗に粘着剤が取れる」道具を探したところ、どうやら「無水アルコール」がそれに近い存在であることがわかった。シールや粘着剤を剥がすなら当然別の薬剤もあるのだが、どうやらこれなら表面への影響も少なく使い勝手もいいようだ。
というわけで早速手元にあった無水アルコールを多めにティッシュにしみこませ、まず目立たない場所を弱く擦ってみた。スピーカー表面の塗装が剥げないことは確認できたので、早速残った粘着剤の部分に試してみる。するとみるみる残った粘着剤が取れる!強く擦る必要もなく、ティッシュの方に粘着剤がくっついていくので、本体に傷も付かない。もっと早く試せば良かった、と後悔するぐらい。これならまた粘着剤が残ってしまっても大丈夫そうなので、別のゴム足を買ってきて、何度でも「足の貼り直し」ができそうだ。
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ただ、これは繰り返しになるが、普通のアルコールでも表面の塗装を剥がしてしまうことはある。今回のスピーカーは大丈夫だったが、そのほかの機器でも大丈夫かは試してみないとわからないし、実際にアルコールで掃除したら塗装が少し落ちてしまったノートPCも知っている。試すときは必ず、事前に目立たない場所で確認するのを忘れないようにしよう。
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