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スマホやタブレットへの充電速度(能力)はケーブルでどれだけ変わるのか

ミラリード充電用ケーブル

「使っているスマートフォンやタブレットの充電速度が遅くて困る」と日々感じている人は多いのではないだろうか。充電は夜寝ている間に……という場合は多いだろうが、忘れることもあるし、使用時間が長くなれば途中での充電が必要になることもある。もちろん、充電しながらでも使うことはできるが、モバイルデバイスにケーブルがついてると、想像以上に使いにくくなるのはご存じの通り。

そういう人のために、メーカーによっては急速充電器をメーカーオプションとして用意していることも珍しくない。また、汎用的なUSB充電器でも、高速充電を売りにしているものが多々ある。自分も必要になったので、先日以下の充電器を購入した。

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ところで、この手のUSB急速充電器と一緒によく売れているものがある。それは「急速充電対応USBケーブル」というもので、上記の充電器にはケーブルが付属していないので、“一緒に買われている商品”として高確率でレコメンドされている。自分のところにも「確実に高速充電に対応したケーブル」は存在しないので、以下のケーブルを一種の“保険”として買ってみた。

B00F253A9Q

結論から先に書いておくと、このケーブル自体は宣伝文句通りの性能を発揮しており、接続したデバイスをきっちり急速充電してくれる。そんなに高いわけではないが、クオリティ的にはまったく問題ないようで、普通におすすめできる商品と言えそうだ。

しかし、このケーブルを購入して逆に気になったこともある。というのも実際のところケーブルの作り(クオリティ)で、充電速度がどれだけ変わるのかということ。この製品は急速充電用として販売しているのだから、充電が早いのは当然だろう。ではそうではない「普通の(何かについてきた)USBケーブル」は、どれだけの充電性能を発揮できるのだろうか。ワットモニターを使い、USBアダプターとデバイスの条件を合わせた上で、いろんなUSBケーブルを試してみれば、性能がどれぐらい違うのかは一目瞭然のハズだ。

B004ING0EK

というわけで、上記のミラリードの充電専用ケーブルを含め、手元にいくつかのUSBケーブルがあるので、それぞれの充電能力を計測してみることにする。USBケーブルで充電速度は変わるのか、また変わるとしたら具体的にどれぐらい充電能力に影響が出るだろうか。

測定条件と使用するケーブル

充電能力の測定環境は以下の通り。

ワットモニターサンワサプライ TAP-TST8
USB充電器AnkerR 20W 2ポート USB急速充電器
充電デバイスタブレット - Lenovo YOGA Tablet 10 HD+
スマートフォン - 富士通 F-01F

使用するUSBケーブルは、手元にあった次の5本。正体不明の(買ったのか、何かに付属していたのかもわからない)ものもあるが、正直覚えてないので勘弁してほしい。

  1. ミラリード 2.4A対応充電コード(今回同時に購入したもの)
  2. YOGA Tablet 10 HD+ 付属USBケーブル (付属アダプタは5V 2A対応)
  3. PS4付属 コントローラー充電ケーブル
  4. バルクモバイルバッテリー(型番不明)に付属していたUSBケーブル
  5. 正体不明のバルクUSBケーブル

実際の充電能力は、ワットモニターに表示された消費電力の値で測定する。具体的には、デバイスのバッテリーを半分以下に減らした上で充電を開始し、1分ほど待って安定した状態になってからの数値を「充電速度(能力)」として採用した。実際はアダプター側で変換ロスが発生するため、「消費電力=充電能力」ではないが、相対的にケーブルごとの差を見るには特に問題はないはずだ。

ケーブルごとの充電能力の測定結果

使用ケーブルタブレット
(YOGA Tablet 10 HD+)
スマートフォン
(F-01F)
1.ミラリード 充電コード10.9~11.1W8.1~8.4W
2.ヨガタブ 付属ケーブル10.8~11.2W8.1~8.4W
3.PS4 付属ケーブル10.7~11.0W8.1~8.3W
4.モバイルバッテリー 付属ケーブル2.9~3.0W3.2~3.3W
5.正体不明のバルクケーブル7.3~7.5W6.5~6.7W

結果を見れば一目瞭然で、USBケーブルで充電速度は変わるということがわかる。1.~3.まではタブレットで11W前後、スマートフォンで8W強とほぼ同等の性能を発揮しており、この辺りが「急速充電が可能なUSBケーブル」ということになりそうだ。ミラリードのケーブルは2.4Aの伝送に対応しており、USBアダプタの電圧が5Vで5×2.4=12Wとなるので、上記の3本は、タブレットへの充電時はほぼスペック通りの性能が出ているということになるだろう。

逆に、4.と5.はあまり振るわない。4.はモバイルバッテリーに付属していたケーブルで、ある意味これも“充電用”なのだが、3W前後とミラリードなどのケーブルと比べ1/3以下の出力だ。5.は正体不明のケーブルにしてはがんばっている印象だが、こちらも7割程度の性能。もし間違えてこの2つのケーブルを使用したら、充電器の性能は十分に(4.の場合はまったく)生かせないことになる。

結論としては、「急速充電を確実におこないたいなら、USBケーブルにもこだわるべき」ということになるだろう。特に今回の実験で使った4.のようなケーブルを使ってしまったら、せっかくの充電器も完全に宝の持ち腐れになってしまう。正直なところ実験前は「どうせ同じUSBケーブルだし、大した違いはないのでは」と考えていたのだが、こんなに性能に違いがあるとは自分でも少し驚いている。

とはいえ、必ずしも「急速充電対応のケーブルを新たに買う」必要があるとは言えない。実験でわかったように、新しく購入したケーブルを除き、4本のうち2本は急速充電用のケーブルと同じだけの性能を発揮しているからだ。ワットチェッカーがない限り細かい性能を測ることは難しいが、とりあえず手元のケーブルで充電してみて、明らかに遅い……という場合に買い換えるという手もありだろう。もちろん、充電器を買うついでにケーブルも勝った方が確実なのは間違いないのだが。