
先日、ある有名な映画会社から、ブログ用の連絡先にメールが到着。この会社は自分にもブログにも何の繋がりもなく、記事で話題にしたこともないので不思議に思って開いてみたところ、寝耳に水としか言いようがない内容が書かれていた。長々と引用するのもあれなので中身の要点だけまとめると、以下のような感じになる(後述するがすでに誤解は解けているし、別に怒っているとかそういうわけでもないので、具体的な会社名は伏せている)。
- このメールは○○という映画会社から送っていること
- ××という記事に勝手に載せている画像の著作権は我々(映画会社)にあり、著作権を侵害しているので、期限までに即刻画像を削除すること
- 具体的に侵害しているブログと記事のURL
要するに、著作権侵害の警告メールということのようだ。ネットの画像は著作権無視でアップロードされているものも多く、そういうものを見つけて、地道に警告や削除をおこなっているのだろう。それ自体はお仕事お疲れ様ですとしか言いようがないのだが、そんなこと言われても身に覚えがないというか、そもそもメールに記載されているURLはこのブログのものではなく、全然知らないブログのものだった。前述のようにこのブログでは映画の話題など書いたこともなく、つまりまったく知らない他人への警告が、ここに届いたことになる。
仕方ないのでメールに記載されていたURLのブログに飛んでみると、ブログサービスは同じFC2だが、中身はここと何の繋がりもないアダルト系ブログ。どこからか集めてきた画像をべたべた貼り付け、それ以上に大量の広告を載せて金を稼ごうとする、特に捻りのないスパムブログという感じだった。もちろん、運営どころかアクセスしたことすら1度もない。
早速メールに書かれていたブログが自分とは何の関係もないことと、どうしてこのブログに警告を送ってきたのか尋ねる返信をし、待つこと1日。どうやらわかってもらえたようで、次のようなメールが送られてきた。
- 誤解に対する謝罪
- 違反ブログ自体には連絡先が書かれていなかったが(スパムブログなら一般的)、「Designed by 『昔のこのブログの名前』」という記述があったので、(管理人が同じだと思い)こっちに連絡した
実は上記のスパムブログをチェックしたときに薄々感づいてはいたのだが、返信により誤解された原因が確定した。問題になったブログは、FC2ブログの利用者が任意登録・自由利用できる共有テンプレートを使っていた。そしてそのテンプレートは、昔自分が作ったものだったのだ。共有テンプレートには連絡先として、作者名かブログ名をURLと共にフッターなどに入れておくのが一般的なのだが、その「ブログテンプレート制作者への連絡(リンク)先を、運営者へのリンクと間違えた」ということらしい。
リンクの表示方法について
登録者(作者)のサイト、また素材の配布元へリンクさせる場合は、「design by ○○」「テンプレート制作:○○」などのように、リンク先を分かりやすく明記してください。
当然だがテンプレートを作って公開しただけの(自分のような)人は、利用者がそれを使ってどんなブログを運営しているかには一切関係ないし、そもそも知る手段もない。ただ単にフッターあたりにリンクがあるだけなのだが、それだけでも勘違いされることがある……というのは実際に起こってみると結構驚いてしまった。今回は簡単に誤解が解けたからいいが、もし信じてもらえず変にこじれてしまったら、結構面倒なことになっていたような気がしないでもない。
「変なサイトからのリンクがあるリスク」というと、(大量にあると)検索エンジンなどからスパムと見なされるといったような話があるが、こういうトラブルも起こりえるのだと、今更実感してしまった一件だった。まあ要するにスパマーの巻き添えを食らっただけなので、「スパマー死ね」としか言いようがない感じもするのだけれど。
この記事へのコメント
コメント機能を利用するにはログインする必要があります。「Disqus」または「Twitter」「Google」「Facebook」などのアカウントが使用できます。