PCメーラーとしてThunderbirdを利用し始めて何年経ったかもう覚えてはいないんだけど、2013年の今でも便利に使わせてもらっている。目立った機能追加などはないが、この手のソフトは実用性が一番重要なので特に問題は感じていない。
ところが先日、Thunderbirdでフィルタ機能が効かないというトラブルに見舞われてしまった。フィルタと言っても特に複雑なものではなく、「邪魔なダイレクトメールしか送ってこないドメインから来るメールを、受信直後に全部ゴミ箱に直行させる」という極めてシンプルなもの。具体的には「色々な文字列@example.com」からメールが来るので、「example.com」から来るメールを全部ゴミ箱に送るという基本中の基本フィルタだ。
何か問題があるはずだとフィルタ設定を眺めてみるが、何が悪いのかよくわからない。しかも似たようなフィルタは問題なく動いているので困ってしまった。しょうがないのでネットで原因を調べてみて見つけたのが以下のページ。読んでみると自分と同じ現象だということに気がついた。
このサンダーバードのメッセージフィルターが機能しません。
使い方は間違っていません。 フィルターを設定して、ちゃんと機能するのとしないのがあります。
自分のメッセージフィルターの使い方は、特定のアドレスのメールが来たら、特定のフォルダーに 移動するというものです。
何度かやりとりがされているので、自分のThunderbirdの設定を見比べながらチェック。すると理由はあっさり判明して、単に「条件の“に次を含む”と“が次と一致する”を間違えていた」というだけだった。自分では変更した記憶がないのだけれど、何かの拍子に設定を変えてしまったのだろう。
なお、いちおう両者の設定の違いを整理しておくと以下のとおり。
- に次を含む - 指定した文字列などがそこに含まれていれば動作する。
例:「example.com」と設定すれば「info@example.com」や「admin@example.com」など、「example.com」から来るメールがすべて対象になる。 - が次と一致する - 設定した文字列と(メールアドレスなどが)一言一句同じである場合のみ動作する。
例:「example.com」と指定しても「info@example.com」や「admin@example.com」などはすべて対象にならない。理由は“info@”や“admin@”の部分が邪魔で「完全に一致」しないため。「@」やその前の部分がないメールが来ることはまずありえないので、ドメインだけ設定したフィルタは“が次と一致する”では動かない。
今回設定をミスした場所。気がつけば本当になんでもないところなのだが……。
というわけで、結果としては非常に初歩的なミスだった。これは単に自分が間抜けなだけだと言えるけど、誰かの他山の石になるかもしれないので記事にして残しておきたい。
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