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無線・多ボタンマウスの決定版なるか? ロジクール「M705r」レビュー

メインで使っているマウスをついに無線タイプに切り替えた。変える機会自体はいくらでもあったし、今や無線マウスなんて1000円以下でも普通に売っているが、自分が納得できる機能を備えているタイプは中々ない。例えあったとしても、有線タイプなら同機能で安いし、同価格ならより高性能だったりして買う機会を逃していた。

ところが使っているマウスが経年劣化でボロボロになってきた上に、接続用のUSBケーブルが微妙に邪魔になっていることがずいぶん前から気になっていた。色々考慮した結果、ついに無線タイプに買い替えることに。購入したのは以下のロジクール製、ワイヤレスマウス「M705r」。今回はこれをレビューしたい。

B003URQF1ILOGICOOL ワイヤレスマウス マラソンマウス Unifying対応レシーバー採用 M705r

ワイヤレス+多ボタン+小型のマウス選択肢は、実は少ない

まずこのマウスに買い替える前に使っていたものはというと、同じロジクールのMX518というゲーミングマウスになる。廉価版ながら手堅い作りが特徴で、高解像度の光学センサーと8つものボタンがある使いやすいマウスだった。最近はPCでゲームをやることも少なくなったのだが、それでも普段使いに大活躍している。

このマウスに慣れていることを前提して、「無線機能以外に必要なもの」を考えた場合、以下のような条件のマウスが欲しいという結論に達した。

  1. メーカーは自分が信頼しているロジクール(Logitec)かマイクロソフト。
  2. ボタン数は左右ボタンとホイールを含めず最低2個(基本ボタンを全部含めるなら最低5)、できれば3個は欲しい。
  3. 形はシンプルで、かつなるべく小型のもの。
  4. レーザーセンサー。
  5. バッテリーはなるべく電池式が望ましい。
  6. 無線の伝送方式は特に問わない。(BluetoothとUSBレシーバータイプのどちらでも良い。)

1.は単に経験上エレコムやバッファローのマウスは耐久性が低く、安心して使っていられないので近年はずっとこの2社のマウスを選んでいる。作り自体がしっかりしているのもあるが、ロジクールは3年、マイクロソフトは商品によって2年から5年の保証が付くため、安心感が全然違うのがありがたい。

2.は今までがMX518の8ボタンに慣れていたため、減らすとしても5ボタンマウスまでが限界で、なるべく6個ぐらいのボタンは欲しかった。(注:ホイールのチルト機能は含まず。)

3.はMX518で前から不満に感じていたことで、ゲーミングマウスにありがちなデザインと大きめのサイズが気に入っていなかった。取り回しや使い心地などで「小さい方が良い」と考えることが多くなったため、とにかく小さめのマウスに変更したいと思っていた。

4.と5.は優先順は別に高くないが、選べるならこっちにするという程度の基準。6.はどっちでも良いので条件とは言えないが、とにかく無線にしたかったのであえて項目にあげている。

以上ような条件でマウスと選んでいくと、実は選択肢はかなり狭い。というか実質的に今回の「705r」と以下の「M905r」ぐらいしかまともなものはない感じだった。

B007SRJQLWLOGICOOL エニウェアマウス M905r

「マイクロソフト製は?」と思う人もいるだろうが、調べたところマイクロソフト製マウスはボタンが比較的少なめなものが多く、(全部含めて)最大でも5ボタンがほとんど。小型タイプだと(サイドボタンが押しにくいらしく)実質的に4ボタンだったり、ホイールがタッチパネル状のものに変更されていたりと、変わり種が多い印象だった。

個人的にはシンプルかつ実用的な方が好みなので、最終選考には残らなかったという次第。

「M905r」を選ばなかったわけ

実は当初は「M905r」を買おうかと考えていた。「M705r」より小型だったというのが大きな理由だったが、上位機種でもあるためセンサー性能が高められていたのも魅力的だった。なんせレーザーマウスなのにガラス面でも大丈夫だという。

ただ製品を調べていくうちに、ある大きな問題が浮かんできた。なんと「ホイールにクリック機能が存在しない」らしいのだ。機能的にはチルト機能もあるし、ホイールであることは間違いないのだが、クリックしてもボタンをしては機能せず、単なる物理的な機能切り替えのメカニカルスイッチになっているとのこと。もちろん「機械的なスイッチ」なので、マウスドライバ等で割り当てを変えることもできない。その代わり、ホイールの手前のボタンがホイールクリックとして機能するらしい。

これを知った途端、「M905r」への興味はかなり薄れてしまった。自分はホイールクリックを多用するので、別の(しかも押しにくそうな)ボタンに割り当てられるのは好ましくない。MX518にも「ホイール手前のボタン」は存在したが、それが押しにくいことは経験上間違いないからだ。

サイズなど魅力的な点は多かったが、結局この「ホイールボタン問題」が原因で「M905r」を選ぶには至らなかった。なぜこんな変則的なボタン配置になっているのかは、その後「M705r」の購入後に何となく推察はできるようになったのだが。(詳しくは後述。)

「705r」基本スペック

前置きが長くなってしまったが本題に入ろう。「705r」はロジクール(Ligitec)製の無線レーザーマウス。正式な名前は「マラソンマウス (Marathon Mouse) M705r」となっていて、一番の売りは電池の寿命になっている。なんと単三アルカリ電池2本で最大3年稼働するとされていて、これは一般的な(あるいは同社の)無線マウスと比べても相当長い。

なんせ前述の上位モデルである「M905r」ですら、同じ単三電池2本で最大電池寿命は4カ月とされている。このマウスはロジクールとしては定番の3年保証が付いているため、下手すれば保証期間が切れるまで最初の電池で動いてしまうわけだ。また、基本は電池2本で使うようになっているが、稼働時間が短くなっても良いなら1本でも問題なく機能する。

パッケージ内容はマウス本体と後述のUSBレシーバー、あとは取扱説明書とアルカリ単三電池2本となっている。ドライバディスクは付属していないが、近年はネットから最新版をダウンロードすればいいだけなので問題にはならないはず。なおパッケージ自体は一般的な全面プラスティックのブリスターパックだが、開け口に点線の切り込みが入っていてハサミ等がなくても簡単に開く。異常に開けにくいブリスターパックも多い中で、配慮があるのは嬉しいところだ。

無線の方式は2.4Ghz帯を使った一般的なものだが、Unifyingレシーバーという極めて小型で、かつ同じロジクールのUnifying方式を使った無線デバイスならレシーバーが共有できるシステムになっている。USB端子が比較的豊富に用意されていて、かつスペースにも余裕があるデスクトップでは大した利点にはならないだろうが、ノートPCではメリットになるだろう。

Unifyingレシーバーその1Unifyingレシーバーその2
Unifyingレシーバーのサイズ。非常に小型でPC本体からの飛び出しも少ない。(公式サイトから引用。)

また、レシーバー自体もマウスの中に収納できるので、持ち運び時に無くす可能性も低い。

マウス本体のサイズは横70mm x 縦109mm x 高さ40mmとそこまで小型ではないが、ボタンの多さからゲーミングマウスを選ぶより小型であるのは間違いない。(ちなみにMX518は72mm x 130mm x 43mmというサイズなので、特に縦は一回り以上は小さい。)形状もグリップがよい一般的な形で、手の中にちょうど良く収まる。質感も「高級」とまでは言えないが、安っぽい作りでないのは好印象。

重量は電池抜きの実測で86g、電池1本入りで110g、2本入りだと134gとなっている。前述の通り1本でも普通に動作するため、重いと感じるなら重量調節ため減らして使うといい。あるいは単四電池をアダプタで使うなど、汎用的な電池だけあって工夫のしがいがあるのはありがたい。

各種ボタンと裏面について

ボタンは通常の左右ボタンに加え、「高速スクロール機能」と「チルト機能」が付いたホイールボタン、さらに左側に計3つの追加ボタンがある。ホイールの手前にもボタンがあるが、これは機械的な切り替えスイッチであって「マウスのボタン」ではない。要するにチルト機能を入れなければ「6ボタンマウス」ということになる。

マウスは一時期多ボタン化が流行したが、近年は揺り戻しが来ているようで、ゲーミングでないマウスでこれだけボタン数があるのは比較的珍しいようだ。

M705rの各種ボタンがある場所
M705rの表面。通常の左右ボタンとホイール以外に、赤丸に囲まれた追加ボタンと青丸に囲まれたホイール機能変更ボタンがある。

普通としか言いようがない左右ボタンと左側面上部の2つのボタン(デフォルトでは「進む」と「戻る」が割り当てられている)を除いて、特徴があるボタンを説明していくと以下のとおり。

左側面下のボタン(アプリケーションスイッチャー)

一見すると何もないように見えるが、左側面の銀色のマークのある場所にボタンが隠されている。マウスに張られている滑り止めラバーの下に存在するのだが、親指で押しやすい場所にあり、クリック感も良い。上部の少し押しにくい「進む」ボタンよりずっと実用性が高い印象だ。

機能的には標準で「アプリケーション切り替え」の機能が割り当てられていて、使用すると起動しているアプリケーションが一覧表示される。とはいえボタンの機能は割り当てを変えればいいだけなので、この機能にこだわる必要は何もない。

ホイールボタン

恐らくこのマウスで一番機能を詰め込んだ場所だろう。この部分だけで以下の機能が存在する。

  1. 通常のホイール機能
  2. 「高速スクロール」のホイール機能(1.との排他仕様。後述の「切り替えボタン」で機能変更する。)
  3. ホイールクリック機能
  4. チルト機能(左右スクロール)

「高速スクロール」とは、通常のスクロール機能では回すたびに存在する「カチカチ」というスイッチ感をなくし、さらに抵抗を減らして一気にホイールが回るように切り替える機能。高速モードにすれば実際笑ってしまうほど回転速度が上がり、どんな長いページや表でもあっという間に最下部まで移動する。惰性も効くため、勢いよく回せば何秒も回転しているほどだ。

自分はキーボードも併用しているため必要な機会が少なく(最下部まで移動したいなら「End」を押せばいい)、もっぱら通常のホイールで使用しているが、人によっては便利な機能ではなかろうか。

ホイール機能切り替えボタン

上記の「通常ホイール」と「高速ホイール」を切り替えるためのスイッチ。機械的な「物理スイッチ」なので、マウスのボタンとしては機能しない。押しやすい場所とは言い難いが、(特に自分の場合は)押す頻度は高くないのでそこまで問題にはならないだろう。

地味だが重要な裏面

裏面は電源のON/OFFスイッチとレーザーセンサー、カバーを外すと電池ケースと持ち運び時にUSBレシーバーを入れておける場所がある。

特に変わったギミックはないが、レーザーセンサー部が右側、つまり小指側にあるのが特徴とはいえる。ここを不安視したり不満点としてあげている人もいるようなのだが、個人的にはまったく気にならなかった。センサーが中心部にあろうと右側にあろうと、使っていてもなんの違いも感じない。

ただ場所的にマウスの「角度」を変えるとセンサーが反応してカーソルが動いてしまうのは確かなので、そういう動作が多い人は誤動作が多くなってしまうのだろう。このあたりは「使い方やクセ次第」としか言いようがないが。

実際の使い勝手や使い心地は?

まず一番の目的だった「無線化」だが、これは大成功だったと言っていい。机に引っかかることが多かったケーブルがなくなり、もちろんケーブルの重さもなくなった。むしろ「こんなにケーブルが邪魔になっていたのか!」と驚いたほど。デスクトップでもこれだったのだから、移動させるのが珍しくないノートなら尚更そう感じただろう。

またレーザーセンサーの感度も良く、マウスパッドはもちろんのこと手近にあるガラス製を除く机すべてで、カーソルのワープもなくバッチリ機能する。それ以外の場所でも、例えば布団や座布団、衣服の上でも平らでさえあれば普通に使えるのは少し感動もの。ただ、どうしても表面がデコボコになる畳の上は別でカーソルが飛んでしまうが、これはさすがにしょうがないだろう。

各種ボタンのクリック感もおおむね良く、サイドの「進む」が若干場所的に押しにくい点を除けば合格点と言える。(ホイールだけは気になる点があるので、これは後述する。)追加ボタンとしては特に上手前の「戻る」と下の「アプリ切り替え」が押しやすいので、よく使う機能をここに割り当てるといい。

それと「基本スペック」の部分でも触れたが、サイズが大きすぎずグリップ感が良いため握りやすく、使いやすい。大きいマウスには大きいなりの使いやすさがあるが、やはり自分にはせいぜい中型ぐらいのサイズまでが向いていたんだな、と今更ながら実感している。

安定した無線機能への好感度は高い

無線というとどうしても「有線より不安定」というイメージがある。自分も多少の不安はあったのだが、少なくともこの「M705r」ではそんな現象はまったくなかった。とにかく安定しており、PCをシャットダウンしようが休止しようがまったく何の問題も起きない。変な言い方だが「無線であることを忘れてしまう」という感じだ。

マウスは一定時間使わないと勝手にスリープ状態に入るが、触った瞬間に即座に復帰。復帰直後にほんのちょっとラグが発生するが、それだけであとは気になることはない。むしろ積極的にスリープに入ってくれることによって手動で電源のON/OFFをする必要がなく、基本的にONのままで使ってる。非常に楽でありがたい。

売りの「スタミナ機能」は?

買ってまだ10日ちょっとしか経っていないため、はっきり言って「電池の持ちは~」と語れる段階にない。マウスドライバから確認すると、付属の電池を入れた直後にあと1090日使えるということになっていて、スペックどおり「約3年」の期間を使えることになる。

なお、これを書いている「今」電池残量をドライバからチェックしたところ、1073日になっていた。使い始めて10日強と考えると若干期間にズレがあるが、それでも余裕で1000日を超えている。

使用開始から10日以上経った状態でのバッテリー残量
マウスドライバからチェックできる電池残量。まだ余裕で1000日をオーバーしている。

もちろんこの勢いが今後もずっと続くかは分からないが、売りにしている以上はそこまで利用期間が激減することはないんじゃなかろうか。通常こういう繰り返しで使う機器には充電池(エネループなど)を用意することが多いが、ここまで持つなら通常の乾電池で全然問題なさそうに感じる。それどころか、電池が入っていることすら忘れてしまう気がしなくもない。

「スタミナ」の名前は伊達じゃないといったところか。

ホイールに機能を詰め込みすぎか?マウスソールは滑りすぎのチューニングが気になる

良いところばかり列挙してきたが、「弱点や気になる点はないのか?」というとやはり「ある」。具体的には以下の点が気になった。

「滑りすぎる」マウスソール

「マウスソール」というはマウス裏面の、机やマウスパッドと接地する面を指す。一般的にここが「マウスの滑り」を左右するのだが、どうもこの「M705」はかなり滑りやすいようにチューニングされているようだ。端的に言うと「滑りすぎ」という印象を持った。

前述のように以前使っていたのは同じロジクールのMX518なのだが、こいつの2倍以上は滑りやすいんじゃないかと感じた。とにかく使用感が変わりすぎて、最初は目的の場所にマウスカーソルを止めることが上手くできなかった。マウスを使ってずいぶん経つが、ボタンを押した勢いでマウスの方が動いてしまった記憶はあまりない。

これは推測なのだが、無線タイプは電池が入ってどうしても有線より重くなるため、その負担を低減するために抵抗をなるべく減らしているのではないか。一般的にマウスは「滑る方が(負荷や抵抗が少なく、疲れにくいため)いい」とされているようだが、自分にはあまりにも滑りやすくて逆に使いにくくなってしまった。ただこれは、ケーブルがなくなって「(ケーブルに)引っ張られる感」がなくなったことも影響しているかもしれない。

結局この問題は、比較的滑りにくいマウスパッドを導入することによって解決した。これにより移動時に適度な負荷が生まれ、今はマウスの滑りを気にすることなく使用できている。ここはマウスのレビュー記事なのでそのマウスパッドに関しては詳しくは触れないが、知りたい場合は以下の記事を読んでみて欲しい。

ただ、当然抵抗が増したので、若干マウスに重さを感じるようになった気がしている。抵抗が増すようなマウスパッドを使用するなら、電池1本での運用に変えた方が腕には優しいかもしれない。

とにかく「機能を詰め込みすぎ」のホイールボタン

前述のように、このマウスのホイールボタンにはギミックが非常に多い。クリック、チルト、通常/高速スクロール機能が詰め込まれており、最後の機能は切り替えることすら可能になっている。多機能なこと自体は悪くないが、それによってどうも個々の機能が中途半端になっている気もする。

具体例をあげるなら、ホイールクリックするとこのマウスは比較的ストロークが長く、押すと「2段階ボタン」のような印象を受ける。軽いストロークで半分まで押せるが、残りの半分は押しごたえが少し強くなる。ボタンとしては最後までグッと押し込まないと機能しないのだが、マウス自体は滑りやすいのだから、できれば軽いストロークで最後まで押したいところだ。

また、チルト機能が存在するため、ボタン自体も垂直にしっかり押し込まないと正常に認識しない。力のかかり方が斜めになっていると、ホイールクリックの前にチルトの左右ボタンが誤爆してしまう。左右に押せるだけ「遊び」の部分がかなり多いわけだ。結局今はマウスドライバからチルトの左右を「割り当てなし」にして使っている。

まあこれはホイールにチルト機能が付いているマウス全般に当てはまる話で、このマウスに限った話ではない。どちらかと言えば今までずっとチルト機能なしのタイプを使っていて、慣れてない自分自身の問題なのだから、M705r自体の問題とはいいにくいと考えられる。ただ、同じようにチルト機能に慣れていなかったり、チルト機能自体が嫌いな人は、同じような状態になるかも知れないことは付記しておきたい。

とはいえ前述のようにチルト機能をドライバから切れば大きな問題にはならないし、ボタン自体が多いため、例えチルトが使えなくても別のボタンを使えば特に困らないのも事実。このあたりもM705rのメリットになるだろう。

「M905r」にホイールクリック機能がない理由?

前述のようにとにかくホイールに機能を集中させたせいか、「M705r」のホイールはクリックしやすさ抜群とは言い難い。チルト機能も相まって、慣れるのに少し時間がかかりそうだ。

ではこの問題を解決するにはどうしたらいいか?と考えると、解決法の一つは「ホイールクリックを別ボタンにする」ということだろう。「ホイール+チルト」と「ホイールのクリック」を物理的に分けてしまえば、押し込みによる誤爆が起きる可能性は低くなる。ホイール自体には「ホイールの切り替え」機能があるが、ホイールクリックに比べれば使用する頻度はグッと低いはずだ。

もちろん実際のところは分からない。実は単に製造コストの問題である可能性の方が高いとは思う。ただ誤爆の件を重視するなら、別ボタンでも悪くないかも……と今ならちょっと思わなくはない。

弱点がないわけではないが、優秀な無線マウスであることは間違いない。大型でない多ボタンスタンダードマウスが欲しいなら検討する余地は十分にある

ほぼ見出しで言いたいことは書ききってしまった感じはするが、個人的には「買って損はなかった」と感じている。1000円以下の無線マウスもある中で、実売4000円強と決して安くはないのだが、それに見合った機能と性能を実現していると思う。発売からすでに2年以上、型番に「r」が付く前のM705から考えれば5年以上経つモデルが未だに現役であることを考えれば、完成度の高さにも納得できるだろう。(「r」付きになって変わったのは、ドライバディスクの有無とパッケージの変更だけらしい。)

特に「なるべくたくさんのボタンが欲しいが、大きいマウスは嫌だ」という自分の要求に応えてくれるモデルがあったことは非常にありがたい。電池の寿命が長いのも、無線としては大きなメリットになっていると思う。

反面、やはりこのモデルに向かない人は存在すると感じた。ホイール部分はどうしても違和感を覚えるところがあり、チルトとホイールクリックを同時に多用するのは、使い慣れるまでちょっと難しそうだ。個人的な意見を言わせてもらえば、ホイール切り替えかチルトのどちらか、あるいは両方をオミットした他はそのままのタイプがあれば自分には完璧だった。とはいえ、機能をドライバでOFFにしたり、単に使わないという選択肢があるので致命的な問題にはなっていない。

というわけで、「M705r」は若干の不満点もあるが全体としては満足しているマウスとなった。「無線」「多ボタン」「小型~中型」「電池の寿命が長い」などのキーワードがニーズに引っかかってくるなら、購入を検討してみても損はないのではなかろうか。