プリンタがインク切れになったときに強制的に染料インクで印刷する

必要な書類をプリンタで印刷しようとしたら「黒インクが完全に底をついて印刷できない!時間は深夜で買ってくる時間はないし、そもそも店は閉まってる!書類はすぐ必要なのにどうすればいいんだ!!」というコントのような笑えない状態に先日陥ってしまった。換えのインクはないけどとりあえずと思ってプリンタを開けてみたら、目についたのが「もう一つ」の黒インク。自宅で使っているプリンタは「顔料インク」と「染料インク」の2種類のインクが用意されているタイプで、主に写真印刷に使う染料インクの黒はほぼそのまま残っていた。

とにかく時間がないので「この残っている染料インクで強制的に印刷できないのか?」と思ってその方法を探してみたところ、結構簡単にできることが判明。

MP610は快適に使ってますが、黒7eBKが全然減らない。 他は半分まで減っている。 写真の印刷は、ほとんどせず普通紙で事務で使う場合が多い。

7eBKを強制的に使用するには、普通紙を選択せずフォトペーパー類を選択。 ただ印刷品質で”速い”が選択不可、またマニュアル設定でもダメなので、印刷速度がトロトロ。

おにゅ~Rooibos Blog : MP610 普通紙 黒インク 7eBK 強制使用するには

使っているプリンタは上で引用した「MP610」という型ではないものの、プリンタのプロパティには「フォトペーパー」という項目が存在。早速試してみたところ、染料インクで印刷できたらしく無事に黒が表示されておりピンチを脱出できた。

ただ上でリンクした記事にも書かれているように、染料インクは元々写真の印刷などに使うインク。普通紙に印刷すると色が若干変わり、全体的にもにじみがちになってしまった。具体例をあげるとその書類はページの端に小さいバーコードがあったのだけれど、細かい部分がにじんで潰れてしまい、読み取れるかかなり怪しい状態に。高品位の印刷を求める場合は、紙そのものもフォトペーパーに変えるなどの工夫が必要かもしれない。

とはいえ今回は「とにかく印刷できないと困る」という状態だったので本当に助かった。本当はインクを早めに交換しておくか、予備を用意しておくべきなのだろうけど、自分と同じようなピンチの人がいたら一時凌ぎにでもやってみるのをおすすめしたい。(ただ近年はネットプリントもあるので、あくまで自宅で完結したいか、刷ってくる時間もないときに限られるかもしれない。)