前にWindowsに標準で組み込まれているタスクスケジューラを使い任意の時間に休止するというエントリを書きましたが、同じ要領で休止(スタンバイ)状態から復帰することも可能です。同じことがもっと手軽にできるフリーソフトも当然ありますが、新しくソフトを入れたくない、入れることができないというときには便利でしょう。
なお休止やスタンバイからは復帰できますが、電源が切れている状態からは無理ですのであしからず。
タスクを使った休止・スタンバイからの復帰のしかた
- コントロールパネルからタスクを開く。
- 「スケジュールされたタスクの追加」をダブルクリックし、タスクウィザードを起動。
- 次へを選ぶと「実行するプログラムを1つ選択してください」という画面が表示されるので、スクロールバーを掴んで一番下まで持って行く。
- 画面内かもう少し上に「電卓」があるはずなので、選択して次へをクリック。
- 本当は何でも構いません。今回はわかりやすく起動しても邪魔になりにくい電卓を選びました。
- タスクの名前が「電卓」になっているはずなので、わかりやすい任意の名前を付けます。
- 「このタスクの実行」は自分が復帰したい任意の値を選びますが、よくわからない場合は「1回だけ実行」を選び次へ。
- 修正は後から何度でも可能です。
- 復帰したい日時と時間を選択し、さらに次の画面へ。
- 普段使っているユーザ名とパスワードを入力し、次の画面へ。
- 「[完了]をクリックしたときに詳細プロパティを開く」をチェックして「完了」。
すると詳細画面が開きますので、「詳細」タブを選択し「電源の管理」の「タスクの実行時にスリープを解除する」にチェックを入れます。「タスク」タブに戻り「ログオンしている場合にのみ実行する」にチェックが入っていたら外してください。
これで「OK」を選べば設定は完了です。設定を変更したくなったらタスク設定をダブルクリックして編集し直してください。きちんと復帰するかどうかは現在から5分後ぐらいにタスク時間を設定し、休止(スタンバイ)して確かめてみるといいでしょう。
設定したプログラムが起動しない場合
Windowsの復帰自体は正常に行われても、設定したはずの「電卓」が起動しない方がいるかもしれません。これは普段使っているWindowsのアカウントにパスワードを設定していないことが原因だと思われます。(つまりタスクの設定時にパスワード欄を空のまま次に進めたということ。)
理由はWindows XPに「スケジュールタスクは空のパスワードでは実行されない」という仕様があるからです。休止からの復帰だけならこのままで別に何の問題もありませんが、任意のプログラムを起動したい場合は下記のページを参考にして設定を変更してください。
- タスクスケジュールを設定したが実行されない<Windows(R)XP>: dynabook.comサポート情報
- ユーザーアカウントのパスワードを設定する方法<Windows(R)XP> 【動画手順付き】: dynabook.comサポート情報
スケジュールによる復帰は休止などに比べて使いどころは限られるかもしれませんが、覚えておくと便利だと思います。
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