2012年2月20日にマイクロソフトは新たなサポートライフサイクル方針を発表し、Windows 7とVistaのサポート期間は変更されました。詳細は以下のページへ。
2012年10月26日にWindows 8が発売されたので、それに合わせて最新のサポート状況を記事にしました。この記事の内容はすでに古くなっているため、以下のリンク先の記事を参照してください。
Windows 7が発売されたので、現行のVistaとXPを含めてどのWindowsがいつまでサポートされるのかをまとめた。ただし、サポート期間は以前エントリとして書いたように、Microsoftの方針転換や市場動向によって変更される点に注意。
Windows 7のサポート期間
メインストリームサポートの終了期限
2015年1月13日
延長サポートの終了期限
2020年1月14日
メインストリームサポートのみのWindows 7(コンシューマー向け)
- Windows 7 Ultimate
- Windows 7 Home Premium
- Windows 7 Home Basic
- Windows 7 Starter
以上のWindows 7のサポート期間は2015年1月13日まで。
延長サポートを受けられるWindows 7(ビジネス向け)
- Windows 7 Enterprise
- Windows 7 Professional
以上のWindows 7のサポート期間は2020年1月14日まで。
※すべて32bit版と64bit版の差はなし。
参考
Windows Vistaのサポート期間
メインストリームサポートの終了期限
2012年4月10日
延長サポートの終了期限
2017年4月11日
メインストリームサポートのみのWindows Vista(コンシューマー向け)
- Windows Vista Ultimate
- Windows Vista Home Premium
- Windows Vista Home Basic
以上のWindows Vistaのサポート期間は2012年4月10日まで。
※Vista Ultimateは延長サポートが受けられるエディションのはずだったが、Microsoftの方針転換により短縮されてしまった。
延長サポートを受けられるWindows Vista(ビジネス向け)
- Windows Vista Enterprise
- Windows Vista Business
以上のWindows Vistaのサポート期間は2017年4月11日まで。
※すべて32bit版と64bit版の差はなし。
参考
Windows XPのサポート期間
メインストリームサポートの終了期限
2009年4月14日(執筆時点で終了済み)
延長サポートの終了期限
2014年4月8日
メインストリームサポートのみのWindows XP
コンシューマー向けのWindows XPにも延長サポートが適用されるようになったので、なし。以下の記事を参照のこと。
延長サポートを受けられるWindows XP
- Windows XP Professional
- Windows XP Professional x64 Edition
- Windows XP Home Edition
- Windows XP Media Center Edition
(一部の特殊バージョンをのぞき)すべてのWindows XPのサポート期間は2014年4月8日まで。
参考
メインストリームサポートと延長サポート
基本的に「メインストリームサポート」が機能追加・セキュリティ更新・無償サポートがなどの通常サポートがおこなわれる期間で、「延長サポート」に入ると(一般ユーザへは)セキュリティ更新のみがおこなわれるようになる。(ただしメインストリームサポートが切れた時点で「十分枯れたOS」になっているはずなので、セキュリティ更新さえされていればその後も問題なく使い続けられる可能性が高い。)逆に延長サポートがないWindowsはその時点でセキュリティ更新も提供されなくなるので、使い続けるのは危険になってしまう。
メインストリーム サポート
- インシデント サポート (無償サポート、有償サポート、時間制サポート、その他)
- セキュリティ更新プログラム サポート
- セキュリティ関連以外の修正プログラムの新規作成リクエスト
延長サポート
- 有償サポート
- セキュリティ更新プログラム サポート (無償提供)
- セキュリティ関連以外の修正プログラムの作成を新規にリクエストいただくには、別途「延長修正プログラム サポート契約」を購入する必要があり修正プログラムごとの価格が適用されます。
サポートの期間を過ぎた場合、(セキュリティ的に危険なので)以下のどれかの手段を選ぶ必要性が出てくる。
- 新しいバージョンのWindowsにアップグレードする
- 新しいPCに買い換える(自動的に新しいWindowsが搭載されている)
- (メインストリームサポートのみの場合)コンシューマー向けのWindows(Home系)から、ビジネス向け(Professional・Business系)の延長サポートがあるWindowsに乗り換える
- すべてのXPは延長サポートが受けられるので、(Business・Enterprise以外の)VistaからXPにダウングレードする(入れ直す)とサポート期間が延びる
- LinuxなどのWindows以外のOSを入れる
サポート期間順一覧
2020年1月14日までサポート
- Windows 7 Enterprise
- Windows 7 Professional
2017年4月11日までサポート
- Windows Vista Enterprise
- Windows Vista Business
2015年1月13日までサポート
- Windows 7 Ultimate
- Windows 7 Home Premium
- Windows 7 Home Basic
- Windows 7 Starter
2014年4月8日までサポート
- Windows XP Professional
- Windows XP Professional x64 Edition
- Windows XP Home Edition
- Windows XP Media Center Edition
2012年4月10日までサポート
- Windows Vista Ultimate
- Windows Vista Home Premium
- Windows Vista Home Basic
まとめ
サポート期間のみに絞って考えてエディションを選択すると、以下のような感じになる。(Enterpriseは一般的ではないので除外。)
- とにかくサポート期間が長いWindowsが欲しい場合はWindows 7 Professionalを選択。
- あまり気にしない場合はWindows 7(コンシューマー・ビジネス向け問わず)のどれでも。
- VistaはBusinessをのぞきXPよりもサポート期間が短いので、選ぶメリットはない。
- 何らかの事情でVista(が搭載されているPCなど)を購入する場合でも、Windows 7へのアップグレード権が付いているものか、Businessを選択する。
- 「お金をかけたくない + 手元にXPがある」という状態なら、VistaからXPにインストールし直せばサポート期間は約2年延びる。(もちろんPC側が対応してるとは限らないので、自己責任で。)
ちなみに価格的には、DSP(OEM)版Windows 7のHome PremiumとProfessionalの価格差はAmazonでチェックすると、おおむね3000円ちょっとぐらいしか変わらない。
サポート期間を気にする人は、Home Premiumを買うより少しだけ予算を増やしてProfessionalに変えた方が恐らく幸せになれるだろう。3000円前後でプラス5年間のサポート期間が購入できると考えれば、そう高い買物ではないと言えるのではなかろうか。
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