しかし組み立て始めて数十分後、それは大きな間違いだったと気づかされるのです……。
組み立てをおこなったのは11月の中旬ですが、今年の初頭にも1台組む機会がありました。その時に使用したケースはAntecのNSK3400というもので、Micro-ATX特有の「窮屈さ」をかなり感じるものであったものの、ケース自体の作りはかなり満足していました。
ケース選びというのは実はかなり面倒で、Webの写真やスペックだけでは判断できない部分が結構あります。ケース自体の作りが安っぽいとガッカリな感じですし、フロントパネルの各種ポートが変に使いにくいケースが結構あるのです。(フロントポートのふたが壊れやすい、使い込んでくるとふたが勝手に閉まる、手を引っかけやすい、風の通り道になってすぐ埃が溜まるなどなど。)
ということで少々値段は張るものの、すでに使っていて安心感があるいうことで、後継モデルのNSK3480を使用ケースに選びました。見た目の違いとしては、パッシブダクトがあるかないかぐらいの差しかありません。
Core2DuoにIntel製M/B、メモリはブランド品と奇をてらわず安定第一な構成としていたので、特に問題が起こるとは考えていませんでいた。実際に途中までは極めてスムーズに事が運び、M/BにCPUやメモリなどを取り付けケースに固定、続けて各種ケーブルを接続しようとすると……。
「に、24pinの電源ケーブルがコネクタに届かない!!」
電源スイッチを押してもウンともスンともしないとか、メモリのスロットが異常に固いとか、全部組み終わった後にケースの後ろを見るとバックパネルをつけ忘れてたとか、そういう事態は前にもありましたが物理的に電源ケーブルが届かないのは初めてです。これは困った、どうしたものか、24pinの電源延長ケーブルを買ってくるしかないのか……などと考えていると前のケース(NSK3400)はそんなことなかったな、と思い出しました。
早速前のマシンを開けてみると謎がすべて氷解。
NSK34x0は少々特殊なケース構造をしていて、ケースは5インチベイ~電源を結ぶ上部とそれから下の部分のふたつに物理的に分かれています。電源の各種ケーブルは当然上部と下部の両方に必要になるため、ケース正面から向かって左側にケーブルを通すための穴が存在します。旧型のNSK3400は電源から延びるケーブルが穴の方向と同じ左側から出ていましたが、NSK3480の電源は穴とは逆の右側からケーブルが延びているのです。要するにケースの幅の分だけ無駄にケーブルが使われています。
通常ここで考えつく対応は電源をひっくり返すしかないのですが、ネジ穴がきちんと合うのかがわかりません。やるからには結束バンドも切らないと駄目のようです。困ったときのGoogle先生頼みで早速調べると……。
組んでみた
同じことで困った人がやっぱりいました。というわけで電源をひっくり返して固定し、何とか事なきを得ました。その後は特にトラブルもなく、そのままスムーズに組み終わりました。
ただこれって製品の設計不良じゃないかと今でも思っているんですが、どうなんでしょうねこれ。まあ24pinコネクタが最上部についてるM/Bなら問題ないのかもしれませんけど。
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