[PR]このエントリはブログタイムズによって広告費が支払われている広告記事です。
ここ最近有名Blogでも話題になっているブログタイムズに試しに応募してみたところ、このBlogも審査をパスすることができました。すでにご存じの方も多いかもしれませんが、この記事はこの手の紹介記事(アフィリエイト)にしては破格の10,000円という報酬が支払われることになっています。
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今回のエントリはこのブログタイムズの紹介記事になっています。
古くて新しいサービス「ブログタイムズ」
ブログタイムズとはブログの記事広告サービスで、記事一本ごとに1,000~10,000円という今までに比べ高価な報酬を受け取ることができます。
このような広告記事のことをPay Per Post(PPP)と呼びますが、システム自体は別に新しいものでも何でもありません。むしろ使い古されている手法といえるでしょう。私も存在自体は知っていましたが、ブログタイムズを知るまで参加する気は毛頭ありませんでした。理由は以下の2つ。
- 記事を書く手間から考えて、広告費が安すぎる(100~300円という小銭レベル)
- アフィリエイト(広告)しか並んでいないスパムブログの印象が強すぎた
1.はいうまでもないですね。個人的な感覚として、数百円という小銭を得るために手間と時間を掛けるのは馬鹿らしくてやってられません。
このBlogにAdsenseなどの広告が設置してあるのを見ればわかると思いますが、私はBlogに金銭的なリターンが発生することを嫌っていません。(*1)むしろある程度の収入があるのにこしたことはないと思っています。
([*1]前に書いたとおり、ステルスマーケティングは嫌いですしやる気もありませんが。)
ただ主な用途は「発信」することであって、「儲けること」ではありません。情報発信の「ついで」に幾ばくかのお金が入るならいいですが、儲けることを優先して広告に比重が傾くのは本末転倒でしょう。それだったらエントリを書く方に力を入れて、読者を増やす方がまだ間接的に収入に繋がる気がします。そもそも広告しかないBlog・サイトに誰が興味があるでしょうか?
2.は参加のハードルが極めて低いことから生まれた弊害です。この手のPPPサービス(*2)は「質より量」という観点から無審査のところが多く、広告しか載っていない大量のスパムブログを生み出しました。例え単価が安くても、大量に記事を載せればそれなりの金額になります。広告主の方も質はどうあれ「リンクが得られればいい」と割り切ってるところも多いようで、実質的にまともなブロガーの間ではPPPは死んでいたといってもいいでしょう。
([*2]日本では「クチコミ○○」とか「○○Buzz」という名前がついていることが多い。)
最大の問題は、読者のことなど考えていない、検索エンジン経由のトラフィックさえ稼げればいいとか、記事内リンクが売れればいいと割り切っている人たちが少なからずいて、その人たちがいくつものブログを量産し続けているところにある。 つまりこの問題の解決は「彼らが儲からなくする」しかないのです。
要するにまともに書くには報酬が安すぎて、広告主からも質なんて元から求められていなかったのです。さらに場合によっては広告であることを黙っているステルスマーケティングになり、読者から反感を買ってしまうという始末です。おまけにスパマーまで増えるのでは良いところなんてありません。
PPPを「量から質」へ転換させるブログタイムズ
上記の死んでしまった「クチコミ広告」(*3)に対して、ブログタイムズは逆の方向からアプローチしました。「量から質」への方向転換です。具体的には以下のような特徴を持っています。
([*3]この言い方は嫌いなんですけどね。何で広告なのにクチコミなんだと。)
- 月間1万PV(300PV/日)以上のBlogをターゲットにして、登録Blogのハードルを上げる
- 対象Blogを絞り込む代わりに、報酬を増やす(最低1,000円~最高10,000円)
- 必ず広告と明記する
ターゲットは中堅~大手Blog
1.はアクセス数だけ見ると中堅Blogだと思いますが、実際のところはかなり少数の「読まれているBlog」に入るでしょう。以前以下のような記事を引用しましたが、現在も大きな違いはないと思われます。アンケートに答えた中で1日300の訪問者を超えるのは、全体のたった3%に過ぎないのです。
すべての回答者に1日あたりの Blog の訪問者数を尋ねた。
その結果、1人~50人の間に回答が集中しており、内訳は「10人~50人未満」23.0%(69人)、「5人~10人未満」17.7%(53人)、「1人~5人未満」19.0%(57人)となっている。「1人未満」7.3%(22人)を加えると全体の67%だ。
50人以上を選んだブロガーは、「50人~100人未満」7.7%(23人)、「100人~300人未満」5.3%(16人)、「300人~1,000人未満」2.3%(7人)、それ以上が0.6%(2人)で、“50人以上”の訪問者数に大きな壁がある。
Blog 訪問者「50人以上」には相変わらず越えられない壁~ブロガー調査 - japan.internet.com デイリーリサーチ
実際はアクセス数で全てが決まるわけではなく、PVが規定より多くても審査に通過しなかったり、1日300PV未満であっても、審査を通過する場合があります
とのことです。PV以外の基準は公開されていないのでわかりませんが、ターゲットはやはり中堅~大手といったところでしょう。ある程度の読者を確保しており、かつスパムブログを排除するには丁度いいぐらいだと個人的には感じます。
似たようなサービスではアジャイルメディア・ネットワークというBlog広告会社もあるのですが、こちらはもっと大手・有名Blog、俗にいうインフルエンサーしかターゲットにしていません。(*4)このBlogのような中の下ぐらいの規模は相手にされないんですよね。
([*4]リンク先の右に並んでいるBlogを見ればわかるはず。)
数を絞って単価を上げ、ステルスマーケティングをしない
2.は参加するBlogを減らす代わりに単価を上げるだけなので、広告主にとっても悪くない選択だと思います。スパムのようなBlogに同じような記事がいくつも書かれるよりも、すでに一定の読者が付いている実績があるブロガーに記事を書いてもらった方が現実的に効果は高いのではないでしょうか。Blogの認証作業は必ず存在するようなので、Blogコンテンツとのマッチング(*5)もおこなえるでしょう。
([*5]例えばこのBlogに化粧品や健康食品の広告を出してもほとんど意味がないのは明らか。)
また元から広告であることを明示することが必要条件であるため、ステルスマーケティングがばれたときのように炎上は起こらないでしょう。最初から広告であることを考慮できますし、嫌なら読まずにスルーすることもできます。
ブログタイムズが実現したこと、そして期待したいこと
私が最初にブログタイムズの存在を知ったのは上記のデジタルマガジンの記事だったのですが、この時点では別に「ふ~ん」と思っただけでした。はてブのホッテントリで見かけて記事を読んだだけなので、型どおりに「数百円で広告記事を書く気にはならないよね」という反応をしただけした。
考えが変化しだしたのは、RSSリーダーでいつも読んでいるBlogでこの話題が取り上げ始められてから。「あれ?このBlogでも参加している。実際のところどうなんだろう」と思い始めました。同じテーマで書いていたとしても、普段読んでいるBlogだと興味を引く度合いはかなり変わってきます。
これは一種の「信頼感」みたいなものなのかもしれません。もし知っている・読んでいるBlogでブログタイムズの話題がされなかったら、例え同じ報酬10,000円でも多分私は興味を持たず、参加もしなかったでしょう。今回のブログタイムズのマーケティングは、少なくとも私の中では成功したのです。もちろん、金額が後押ししたことも否定しませんが。
中堅ブロガーを満足させる広告が用意できるかがカギ
前出のとおり、私はブログタイムズのターゲットは中堅~大手ブロガーだと思っています。ただ大手は元からアクセスが多いですからAdsenseなどで利益が出る余地も大きいでしょうし、AMNのようにすでに競合する会社・サービスが存在します。
となると、やはり注目して欲しいのは中堅ブロガーということになるでしょう。大手にはPVなどで全然かなわないけれど、ある程度の読者を持っている。日記Blogなどはよくわかりませんが、ジャンルがある程度固まっているBlogも多いのではないでしょうか。例えばこのBlogなら、Blog名のとおりにWeb系とPC系の話題がほとんどです。
そういう専門性が比較的高いBlogを運営しているようなブロガーが、「これは」と思えるような広告案件が多く出てくることを期待します。Blogに付いている広告といえばまずGoogle Adsensが思い浮かびますが、「怪しい広告」をいくらフィルタリングしても無くならないという弱点は未だ改善されません。
その点、ブログタイムズは広告を選ぶのも記事を書くのも人間です。企業とブロガーが正しくルールを守る限り、Web広告サービスとしてある程度の知名度や地位を得るのは十分に可能ではないでしょうか。私も利用者のひとりとして、期待しつつ今後の動向を注目していきたいと思います。
自分も参加してみたい、興味があるというブロガーの方はとりあえず「ブログタイムズ」から参加の申請をしてみてはいかがでしょうか。
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