2008年6月のブラウザシェア 集計結果

2008年6/1~30までに当Blogを訪れた人(ビジター)が使用してたブラウザの調査・集計結果です。

データはすべてGoogle Analyticsで収集・集計し、本文中のグラフはキャプチャ後に加工したものです。

訪問者全体のブラウザ使用率(ブラウザシェア)

全体のブラウザシェア 2008/06

  1. Internet Explorer : 52.69%
  2. Firefox : 35.26%
  3. Opera : 7.63%
  4. Safari : 2.85%
  5. Mozilla : 1.03%

(前月分データ)

前月比でIEが約-7%、Firefoxが+6%、Operaが+2%とシェアに大きな変動がありました。前月は一時的にIEの比率が上がったのですが、それを差し引いて先々月と比べても約4%減少しています。このままFirefoxがIEを上回る状態はちょっと考えられませんが、それでも場合によってはIEが50%を割り込むかもしれません。

それ以外のブラウザに目を向けると、Operaが目に見えて増加し、Safariが微妙に減少しています。FirefoxがFirefox 3、OperaがOpera 9.5で盛り上がった分、特になんのニュースもなかったSafariがわりを食う形になったのかもしれません。ただ今月はすでにFirefox、Operaとも「お祭り」は終わっていますから、今後はまたSafariが相対的に増えてくる可能性はあるでしょう。

ブラウザごとのバージョン使用率

Internet Explorerのバージョンシェア(IE7の普及率)

IEのバージョン別使用率 2008/06

  1. 6.0 : 59.45%
  2. 7.0 : 40.12%
  3. 5.5 : 0.27%

(前月分データ)

IE6のシェアはまったく変わっていません。それどころか前月比でIE7のシェアは3%以上も落ちています。これまでは非常に遅いペースながらもIE7はシェアを伸ばしていたのですが、減ってしまう状態を見ると移行する気がない・できない人が想像以上に多いのでしょう。これはVistaの普及がほとんど進んでいないのと、多分無関係ではありません。

Firefoxのバージョンシェア

Firefoxのバージョン別使用率 2008/06

  1. 2.0.0.14 : 50.37%
  2. 3.0 : 45.76%
  3. 2.0.0.11 : 0.75%
  4. 2.0.0.12 : 0.64%
  5. 2.0.0.13 : 0.45%

(前月分データ)

Firefox 3が登場したのが6/18だったので、ちょうど使用率が二分されていますね。正式版がダウンロードできるようになる前はバージョン2.0.0.14がメインで、その後は急速にバージョン3への移行が進んでいます。

今現在の使用比率が知りたい方は右のサイドバーにあるFoxMeterを見てもらえばわかりますが、大体70%の方がFirefox 3への移行を完了しているようです。今後もFirefox 3の比率は上がっていくでしょうが、プラグイン(アドオン)の対応の関係でバージョン2を使い続ける人もいることでしょう。

Operaのバージョンシェア

Operaのバージョン別使用率 2008/06

  1. 9.50 : 56.80%
  2. 9.27 : 24.36%
  3. 9.26 : 3.85%
  4. 9.51 : 2.96%
  5. 9.25 : 2.17%

(前月分データ)

Firefox 3より一足先にOpera 9.5の正式版が登場し、こちらも比較的スムーズに移行が進んでいるようです。Operaは元々自動アップデート機能がないので、新バージョンの使用率がFirefoxよりも増えにくいのですが、大型アップデートだけあって注目度も高かったのでしょう。

ただ直近のデータで見てみても9.5の使用率は60%弱ぐらいなので、やはりFirefoxよりも移行が遅い傾向がありますね。

Safariのバージョンシェア

Safariのバージョン別使用率 2008/06

  1. 525.20 : 38.52%
  2. 525.18 : 36.41%
  3. 525.17 : 7.65%
  4. 312.6 : 3.43%
  5. 525.13 : 2.90%

(前月分データ)

毎度のことですがわかる方は参考に。

6月のブラウザ動向まとめ

Firefox 3、Opera 9.5の正式版が登場し、ブラウザの話題が大きく盛り上がった1カ月でした。両者とも前評判は高く、それを裏付けるように旧バージョンからの移行が一気に進んでいるようです。SafariはWindows版も出ていますが、やはり盛り上がっているとは言い難いでしょう。

Blogで取り上げた話題にも関係しているでしょうが、今月はIEが大きくシェアを減らしました。Safari以外のライバルブラウザにシェアを奪われ、あるいは来月に5割を割り込むかもしれません。IEの内部的な動向を見ると、IE6からIE7への移行は相変わらず進んでいないことがわかります。一気に移行が進むFirefoxやOperaとは実に対照的といえるでしょう。

Vistaが普及せず、自動更新でIE7が提供されても移行が進まないことを考えると、今後も非常に長い間IE6はシェアトップのブラウザになると予想されます。このBlogの訪問者に限っていえば全体数はFirefox > IE6 > IE7ですが、世間一般ではずっとIEの比率が高いはずですからね。